広島県廿日市市で2004年、自宅にいた高校2年の北口聡美さん(当時17歳)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された鹿嶋学容疑者(35)=山口県宇部市=が凶器とされるナイフについて「山口県内で購入し、野宿をするために持っていた」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かった。広島県警は24日午前、北口さんの自宅周辺で、鹿嶋容疑者を立ち会わせて現場の状況などを確認した。
捜査関係者らによると、鹿嶋容疑者は事件のあった04年10月ごろは無職で、バイクで東京を目指しながら野宿などをして放浪していたという。これまでの調べに「(北口さんを)偶然見かけて後をつけ、自宅に侵入した」などと供述。ナイフについては「野宿などで使用するため持っていた。犯行に使った後は家に置いていた」と説明しているという。
県警は供述を基に鹿嶋容疑者の自宅からナイフを押収しており、事件の計画性の有無について慎重に調べている。【小山美砂、東久保逸夫】
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