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12月22日 17時34分
国が進める核燃料サイクル政策の柱となっている青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場について、日本原燃は完成の時期を3年ほど延期し、「2021年度上期」とすることを正式に決定しました。
青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場を運営する日本原燃の工藤健二社長は22日、青森県庁を訪れ、佐々木郁夫副知事に工場の完成時期の延期を報告しました。
再処理工場ではことし8月、非常用発電機が入る建屋に雨水が流れ込んでいるのが見つかるなど、安全管理上の問題が相次ぎ、原子力規制委員会は本格運転の前提となる審査を中断しています。
日本原燃はこうした状況や重大事故対策の工事にさらに時間がかかることなどを踏まえ、来年度上期としていた完成時期を3年程度延期し、「2021年度上期」にすることを正式に決めました。
また、再処理工場で取り出したプルトニウムとウランを燃料に加工する「MOX燃料」の工場の完成時期についても3年程度延期し、「2022年度上期」にすることを決めました。
使用済み核燃料の再処理工場は、平成9年12月に完成する計画でしたが、たび重なるトラブルなどの影響で、これまでに完成時期が23回先延ばしされ、今回の延期で当初の計画より、完成はおよそ24年遅れることになります。
日本原燃 工藤社長「大幅変更で申し訳ない」
日本原燃の工藤健二社長は22日、青森市内で会見を開き、「さらなる安全性の向上を図ることが目的とはいえ、大幅にしゅんこう時期を変更することになり申し訳なく思っている。今回示した期間の中でなんとしてもしゅんこうを成し遂げられるよう、全社一丸となって取り組んで行く」と述べました。
12月22日 17時34分
国が進める核燃料サイクル政策の柱となっている青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場について、日本原燃は完成の時期を3年ほど延期し、「2021年度上期」とすることを正式に決定しました。
青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場を運営する日本原燃の工藤健二社長は22日、青森県庁を訪れ、佐々木郁夫副知事に工場の完成時期の延期を報告しました。
再処理工場ではことし8月、非常用発電機が入る建屋に雨水が流れ込んでいるのが見つかるなど、安全管理上の問題が相次ぎ、原子力規制委員会は本格運転の前提となる審査を中断しています。
日本原燃はこうした状況や重大事故対策の工事にさらに時間がかかることなどを踏まえ、来年度上期としていた完成時期を3年程度延期し、「2021年度上期」にすることを正式に決めました。
また、再処理工場で取り出したプルトニウムとウランを燃料に加工する「MOX燃料」の工場の完成時期についても3年程度延期し、「2022年度上期」にすることを決めました。
使用済み核燃料の再処理工場は、平成9年12月に完成する計画でしたが、たび重なるトラブルなどの影響で、これまでに完成時期が23回先延ばしされ、今回の延期で当初の計画より、完成はおよそ24年遅れることになります。
日本原燃 工藤社長「大幅変更で申し訳ない」
日本原燃の工藤健二社長は22日、青森市内で会見を開き、「さらなる安全性の向上を図ることが目的とはいえ、大幅にしゅんこう時期を変更することになり申し訳なく思っている。今回示した期間の中でなんとしてもしゅんこうを成し遂げられるよう、全社一丸となって取り組んで行く」と述べました。