東京五輪・パラリンピック組織委員会などの会長をつとめた森喜朗元首相の功績をたたえるため、政財界人の15人が発起人になり、胸像制作の募金活動が行われている。発起人らが知人を紹介する形をとっており、設置場所は未定だ。
森氏は文部相や自民党幹事長などを経て2000~01年に首相を約1年間務め、12年に政界を引退。日本ラグビーフットボール協会会長など、スポーツ界の要職も多く務めた。14年に東京五輪・パラリンピックの組織委の会長になり、21年2月に女性蔑視発言で辞任した。
朝日新聞が入手した「森喜朗先生 顕彰胸像建立事業について」と題した文書では、日本ラグビー協会会長としてラグビー・ワールドカップ(W杯)の誘致に尽力したことや、東京五輪・パラリンピックの招致やコロナ禍での開催の素地をつくったことなどを業績としてあげ、発起人による発案により、胸像を建立しスポーツ界における偉大な功績を顕彰しようということになった、としている。
募金は一口5千円。今年5月から始まり、9月末までの間に『森喜朗先生顕彰事業』という名の銀行口座に振り込む形になっている。募金の窓口は一般には公開されていない。
「森喜朗先生顕彰胸像制作発起人」に名を連ねているのは、ラグビーW杯組織委員会会長を務めた御手洗冨士夫・キヤノン会長兼社長、東京五輪・パラリンピック組織委の会長を務めた橋本聖子・参院議員、五輪担当相などを歴任した遠藤利明・衆院議員、川淵三郎・元日本サッカー協会会長、河野一郎・元日本スポーツ振興センター(JSC)理事長、武藤敏郎・元東京五輪・パラリンピック組織委事務総長、嶋津昭・元ラグビーW杯組織委事務総長、森重隆・元日本ラグビー協会会長ら15人。
川淵氏は取材に対し、嶋津氏に頼まれて引き受けた、といい、「森さんの功績をたたえようと賛同した」と話した。川淵氏は、森氏が名誉会長で、自身も会長を務める球技9競技のリーグ活性化を図る日本トップリーグ連携機構にも寄付を呼び掛けたという。嶋津氏は「あくまで善意で内輪でお金を集めているだけ。問題ない」と話した。
朝日新聞
2022/9/7 17:00
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ966FQCQ95OXIE01X.html
森氏は文部相や自民党幹事長などを経て2000~01年に首相を約1年間務め、12年に政界を引退。日本ラグビーフットボール協会会長など、スポーツ界の要職も多く務めた。14年に東京五輪・パラリンピックの組織委の会長になり、21年2月に女性蔑視発言で辞任した。
朝日新聞が入手した「森喜朗先生 顕彰胸像建立事業について」と題した文書では、日本ラグビー協会会長としてラグビー・ワールドカップ(W杯)の誘致に尽力したことや、東京五輪・パラリンピックの招致やコロナ禍での開催の素地をつくったことなどを業績としてあげ、発起人による発案により、胸像を建立しスポーツ界における偉大な功績を顕彰しようということになった、としている。
募金は一口5千円。今年5月から始まり、9月末までの間に『森喜朗先生顕彰事業』という名の銀行口座に振り込む形になっている。募金の窓口は一般には公開されていない。
「森喜朗先生顕彰胸像制作発起人」に名を連ねているのは、ラグビーW杯組織委員会会長を務めた御手洗冨士夫・キヤノン会長兼社長、東京五輪・パラリンピック組織委の会長を務めた橋本聖子・参院議員、五輪担当相などを歴任した遠藤利明・衆院議員、川淵三郎・元日本サッカー協会会長、河野一郎・元日本スポーツ振興センター(JSC)理事長、武藤敏郎・元東京五輪・パラリンピック組織委事務総長、嶋津昭・元ラグビーW杯組織委事務総長、森重隆・元日本ラグビー協会会長ら15人。
川淵氏は取材に対し、嶋津氏に頼まれて引き受けた、といい、「森さんの功績をたたえようと賛同した」と話した。川淵氏は、森氏が名誉会長で、自身も会長を務める球技9競技のリーグ活性化を図る日本トップリーグ連携機構にも寄付を呼び掛けたという。嶋津氏は「あくまで善意で内輪でお金を集めているだけ。問題ない」と話した。
朝日新聞
2022/9/7 17:00
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ966FQCQ95OXIE01X.html