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2022/04/22(金) 17:25:16.95ID:CAP_USER9Photo by gettyimages
「日本から5000km離れた北極圏のプロジェクトなんて、そもそも条件があまりに悪かった。これではカネを出させられただけ。その上、サハリン2の稼ぎも吹き飛びかねない」(三井物産幹部)
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三井物産が国との合弁で参画する、ロシア北極圏の液化天然ガス採掘プロジェクト「アークティックLNG2」が暗礁に乗り上げている。物産と国は開発費の1割に当たる2500億円を出資しているが、ウクライナ侵攻で新規投資が凍結。
ロシア側の事業主体「ノバテク」大株主のゲンナジー・ティムチェンコ氏が、プーチンの柔道仲間にして「金庫番」と呼ばれる側近であることも不信を招いている。
同プロジェクトは三井物産の最重要案件だ。安永竜夫会長は'19年6月、G20大阪サミットで当時の安倍首相とプーチンの面前で契約書に署名した。経産省関係者が言う。
「平和条約締結交渉のテコとして天然ガス開発を利用したい安倍さんと、ロシア資源ビジネスに強い安永会長の利害が一致したわけです。当時安永会長は『私はロシアで損をしたことはない』と豪語していました。しかしロシアが戦争を止める気配が全くない現在、残念ながら引くしかない」
別の政府関係者によれば、「国際世論に負けてロシアの天然ガス事業から撤退する場合、稼働中のサハリン2ではなく、来年から稼働予定だったアークティック2を止めることになる」。例えば広島ガスは供給量の半分がサハリン2のガスで占められているから、止めるわけにはいかないのだ。
「撤退」とは、機材や保有株式などの権益をすべてロシアに無償譲渡することを意味する。窮地にあるロシアは、中国にそれを売り飛ばして戦費に替えるだろう。前出の幹部が嘆く。
「思えばプーチン以前のロシア企業は、嘘はつくが大らかで、儲かれば何でもいいよという感じだった。それがプーチン以後は元KGBが実権を握るようになり、政治的事情でがんじがらめになってしまった。リスクを知っていて乗っかった、安永会長の責任は大きい」
三井物産は重い代償を払うことになりそうだ。
『週刊現代』2022年4月23日号より
現代ビジネス
4/22(金) 7:32配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ffe49695b2338cc36178c0e28c34774d74de5e88