新人5人が争う兵庫県知事選は18日、投開票日を迎える。退任する井戸敏三知事(75)の5期20年に及ぶ県政の継承か刷新かが問われ、新型コロナウイルスへの対応や歯止めのかからない人口流出対策などを巡り論戦が展開されてきた。推薦する候補を巡って自民党県連が割れ、保守分裂選挙となった。18日深夜には大勢が判明する見通し。
立候補しているのは届け出順に、いずれも無所属新人で、音楽塾経営の服部修氏(47)▽元加西市長の中川暢三(ちょうぞう)氏(65)▽元大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)=自民、維新推薦▽前兵庫県副知事の金沢和夫氏(65)▽元兵庫県議の金田峰生氏(55)=共産推薦。
1974年以来、47年ぶりに過去最多タイの5人が争う構図となった。
自民党は、一部県議と国会議員らが斎藤氏を支援する一方、県議会最大会派・自民の所属議員らは党方針に反発し、井戸県政の継承を求めて金沢氏を推している。相乗りで斎藤氏を推薦する維新は、知事選に初参戦となった。
投票は18日午前7時から午後8時(一部地域を除く)。ほかに、淡路市議選▽猪名川町長選・町議補選▽上郡町長選・町議選−も同日実施される。
前回(2017年)の知事選の投票率は40・86%で、参院選との同日選を除いて35年ぶりに40%を超えた。今回は16日までの期日前投票者数が49万2940人に上り、前回同期の1・3倍に増えている。(紺野大樹)
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神戸新聞
2021/7/18 05:45
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