国民民主党の山尾志桜里衆院議員(46)が17日、今秋までに予定される次期衆院選への不出馬を自身のツイッターに掲載した動画で発表した。「政治家とは別の立場で新しくスタートしたい」とし、「今回の任期を政治家としての一区切りとしたい」と語っている。
山尾氏は動画で、「微力ながら10年間でいくつかの役割は果たすことができた」と述べる一方、「10年かけてできなかったことは、次の10年でもできないと感じる」と心情を吐露。「立憲的改憲や人権外交」の実現を「政治という磁場から離れた方がよりよく実現できると思うようになった」とし、「次の選挙に出ることはありません」と語った。
同時に「応援して下さっている皆さまへ」と題した直筆の文書をLINEで公開。「自由と民主主義、そして法の支配を大切にした活動を続けていきます」とし、「任期の間は引き続き、立法府の一員としての仕事に一生懸命取り組んでいくことを改めてお約束します」とつづった。党幹部によると、離党の意向はないという。
山尾氏は当選3回。ミュージカル「アニー」の主役を務めた経験や、元検察官という肩書で注目され、政権交代が実現した2009年の衆院選で旧民主党公認として愛知7区から初当選した。
12年に落選したものの、14年に国政へ復帰。16年には民進党の結党とともに当選2回で異例の政調会長に就いた。17年の衆院選は無所属で当選。その後、立憲民主党に入党したが、20年には離党して国民民主へ。党では広報局長を務める。
山尾氏は予算委員会などでの厳しい追及姿勢で知られた。16年には、一般女性が「保育園落ちた日本死ね」と書いたブログを取り上げ、安倍晋三前首相を追及。20年には東京高検検事長の定年延長問題で、40年前の政府答弁との矛盾を指摘し、検察庁法改正案の成立見送りにつなげた。
当時官房長官だった菅義偉首相も「彼女の国会質問は存在感あるよね」と周囲に語るなど、一目おいていた。
朝日新聞
2021/6/17 19:18
https://www.asahi.com/sp/articles/ASP6K6DLNP6KUTFK01K.html
山尾氏は動画で、「微力ながら10年間でいくつかの役割は果たすことができた」と述べる一方、「10年かけてできなかったことは、次の10年でもできないと感じる」と心情を吐露。「立憲的改憲や人権外交」の実現を「政治という磁場から離れた方がよりよく実現できると思うようになった」とし、「次の選挙に出ることはありません」と語った。
同時に「応援して下さっている皆さまへ」と題した直筆の文書をLINEで公開。「自由と民主主義、そして法の支配を大切にした活動を続けていきます」とし、「任期の間は引き続き、立法府の一員としての仕事に一生懸命取り組んでいくことを改めてお約束します」とつづった。党幹部によると、離党の意向はないという。
山尾氏は当選3回。ミュージカル「アニー」の主役を務めた経験や、元検察官という肩書で注目され、政権交代が実現した2009年の衆院選で旧民主党公認として愛知7区から初当選した。
12年に落選したものの、14年に国政へ復帰。16年には民進党の結党とともに当選2回で異例の政調会長に就いた。17年の衆院選は無所属で当選。その後、立憲民主党に入党したが、20年には離党して国民民主へ。党では広報局長を務める。
山尾氏は予算委員会などでの厳しい追及姿勢で知られた。16年には、一般女性が「保育園落ちた日本死ね」と書いたブログを取り上げ、安倍晋三前首相を追及。20年には東京高検検事長の定年延長問題で、40年前の政府答弁との矛盾を指摘し、検察庁法改正案の成立見送りにつなげた。
当時官房長官だった菅義偉首相も「彼女の国会質問は存在感あるよね」と周囲に語るなど、一目おいていた。
朝日新聞
2021/6/17 19:18
https://www.asahi.com/sp/articles/ASP6K6DLNP6KUTFK01K.html