https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210523/for2105230001-n1.html
ジョー・バイデン米大統領は21日午後(日本時間22日未明)、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と初の対面での首脳会談を行った。韓国世論が注目していた「新型コロナワクチン外交」は振るわず、文政権の親中外交政策にもクギを刺され、外堀を埋められた形だ。
バイデン氏は会談後の共同記者会見で「朝鮮半島の完全非核化という目標は変わらない」とし、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談には、非核化に向けた具体的な議論ができる確約が必要だとの考えを示した。
韓国側が主眼を置いていたのが米国からのワクチン大量供与だったが、文氏は「ワクチンの生産や供給を米韓が協力して促進する枠組みの創設で合意した」と述べるにとどまった。聯合ニュースによると、バイデン氏は韓国軍55万人にワクチンを提供すると表明した。
韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「文氏は、会談に先立ち、米韓の関係を『ワクチン同盟』などと表現した場面もあり、数千万規模のワクチン提供に自信を見せていたが、想定より少なかった」と話す。
文氏は会見で「台湾海峡の平和と安定が非常に重要だという点で認識が一致した」と述べ、米韓が台湾海峡問題で「共に協力していくことにした」とも表明した。
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