https://news.yahoo.co.jp/articles/905bfc99f6726dd582234c4049610e8f981e0133
文在寅の「マスクパフォーマンス」も大失敗
写真:現代ビジネス
韓国大統領選の前哨戦となるソウル及び釜山市長選は、韓国の文在寅政権と左派系与党「共に民主党」に逆風が吹くなか行われ、結果は、いずれも与党の大惨敗だった。
【写真】日本人は知らない…いま韓国で本当に起きている「ヤバすぎる現実」
ソウル市長選は、野党「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)氏が57.5%の得票率で、「共に民主党」の朴映宣(パク・ヨンソン)氏を約18ポイントの差で抑えた。
また、釜山市長選も野党「国民の力」朴ヒョンジュン氏が得票率63%で、「共に民主党」の金栄春(キム・ヨンチュン)氏に30ポイント近い大差をつけ圧勝した。
今回のこれら二つの市長選は、いずれも与党所属の前市長がセクハラが原因で自殺や辞任したことにともなう補欠選挙だ。ソウルでは朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長が秘書にセクハラ疑惑を告発され自殺、釜山でも呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山市長が女性職員の体に触れたセクハラ問題で辞職している。
「共に民主党」は、“不正腐敗事件など重大な過ち”で失職した場合、次の選挙で候補を擁立しないとする党規則がある。そんな党の規則を改正してまで挑んだ異例の選挙であったが、文在寅大統領にとって最悪の結果となったことは間違いない。
文在寅政権下では、「チョ・グク氏の娘の大学院不正入学疑惑」をはじめ、「韓国土地住宅公社(LH)問題 」、「文在寅大統領の息子による新型コロナ支援金受給騒動」など、韓国国民が怒りを通り越して呆れるほかない数々の疑惑が浮上しており、いまだに解決できないままだ。
文在寅大統領は、今回の選挙のために“不動産腐敗清算”とかかれたマスクをかけ、使えるものは何でも使うぞという精神で、視覚的な点からも国民にアピールしようと試みていたが、その努力が奏功することはなかったようだ。
「ポスト文在寅争い」が始まった
「ポスト文在寅」に有力な李在明 photo/gettyimages
今回のソウル及び釜山市長選は、約1年後に控えた韓国大統領選の前哨戦である。
現在、次期大統領候補として名前が挙がっている主な人物には、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長、与党の李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事、同じく与党の李洛淵(イ・ナギョン)「共に民主党」前代表がいる。韓国ギャラップの調査によると、これら3候補者の支持率は、
尹錫悦:23%
李在明:23%
李洛淵: 7%
となっている。
与党の選挙対策責任者を務めた李洛淵前党代表は、国務総理(首相)時代(2017年5月~2020年1月)には安定感があると評価されていたが、ここへきて世論調査の支持率が失速している。今回のダブル市長選では選対トップを務めただけに、責任論は免れないだろう。
また、来週に予定されているイラン出張を終え次第辞意を明らかにしている丁世均(チョン・セギュン)首相が李洛淵前党代表の座を狙っているとも噂されているため、心穏やかではないだろう。
さしあたって与党最大の有力候補は、李在明京畿道知事ということになる。
彼は、新型コロナウイルス対策で政府に先駆けて地元住民に支援金を支給し、大胆な決断力があると国民から支持されている。与党内では今後、“ポスト文”をめぐり党内レースが激化していくが、現時点での国民の支持率を見る限り、李在明京畿道知事にはライバルがいないようだ。
次ページは:文在寅に歯向かった男
(略)
文在寅の「マスクパフォーマンス」も大失敗
写真:現代ビジネス
韓国大統領選の前哨戦となるソウル及び釜山市長選は、韓国の文在寅政権と左派系与党「共に民主党」に逆風が吹くなか行われ、結果は、いずれも与党の大惨敗だった。
【写真】日本人は知らない…いま韓国で本当に起きている「ヤバすぎる現実」
ソウル市長選は、野党「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)氏が57.5%の得票率で、「共に民主党」の朴映宣(パク・ヨンソン)氏を約18ポイントの差で抑えた。
また、釜山市長選も野党「国民の力」朴ヒョンジュン氏が得票率63%で、「共に民主党」の金栄春(キム・ヨンチュン)氏に30ポイント近い大差をつけ圧勝した。
今回のこれら二つの市長選は、いずれも与党所属の前市長がセクハラが原因で自殺や辞任したことにともなう補欠選挙だ。ソウルでは朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長が秘書にセクハラ疑惑を告発され自殺、釜山でも呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山市長が女性職員の体に触れたセクハラ問題で辞職している。
「共に民主党」は、“不正腐敗事件など重大な過ち”で失職した場合、次の選挙で候補を擁立しないとする党規則がある。そんな党の規則を改正してまで挑んだ異例の選挙であったが、文在寅大統領にとって最悪の結果となったことは間違いない。
文在寅政権下では、「チョ・グク氏の娘の大学院不正入学疑惑」をはじめ、「韓国土地住宅公社(LH)問題 」、「文在寅大統領の息子による新型コロナ支援金受給騒動」など、韓国国民が怒りを通り越して呆れるほかない数々の疑惑が浮上しており、いまだに解決できないままだ。
文在寅大統領は、今回の選挙のために“不動産腐敗清算”とかかれたマスクをかけ、使えるものは何でも使うぞという精神で、視覚的な点からも国民にアピールしようと試みていたが、その努力が奏功することはなかったようだ。
「ポスト文在寅争い」が始まった
「ポスト文在寅」に有力な李在明 photo/gettyimages
今回のソウル及び釜山市長選は、約1年後に控えた韓国大統領選の前哨戦である。
現在、次期大統領候補として名前が挙がっている主な人物には、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長、与党の李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事、同じく与党の李洛淵(イ・ナギョン)「共に民主党」前代表がいる。韓国ギャラップの調査によると、これら3候補者の支持率は、
尹錫悦:23%
李在明:23%
李洛淵: 7%
となっている。
与党の選挙対策責任者を務めた李洛淵前党代表は、国務総理(首相)時代(2017年5月~2020年1月)には安定感があると評価されていたが、ここへきて世論調査の支持率が失速している。今回のダブル市長選では選対トップを務めただけに、責任論は免れないだろう。
また、来週に予定されているイラン出張を終え次第辞意を明らかにしている丁世均(チョン・セギュン)首相が李洛淵前党代表の座を狙っているとも噂されているため、心穏やかではないだろう。
さしあたって与党最大の有力候補は、李在明京畿道知事ということになる。
彼は、新型コロナウイルス対策で政府に先駆けて地元住民に支援金を支給し、大胆な決断力があると国民から支持されている。与党内では今後、“ポスト文”をめぐり党内レースが激化していくが、現時点での国民の支持率を見る限り、李在明京畿道知事にはライバルがいないようだ。
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(略)