菅義偉首相は2日の記者会見で、初めてプロンプター(原稿映写機)を利用した。記者から理由を問われると、「記者会見には国民にきちんと情報発信し、説明責任を果たしたいと思って臨んできた。そうした観点から一助になればと、今回初めて使った」と語った。
首相がプロンプターを利用したのは冒頭発言の約15分間。左右のプロンプターを交互に見つめながら、映し出された文字を丁寧に読み上げた。
会見では、周囲から使用を勧められたことを明かし、「受け止め方はみなさんがお決めになることだが、機会に応じて活用していきたい」と述べた。これまでは手元の紙を読み上げるスタイルが定番で、「下ばかり見ているので伝わりにくい」などと指摘する声が上がっていた。(坂本純也)
朝日新聞
2021年2月2日 21時46分
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