12月12日、新たに189人の感染、6人の死者が確認された北海道。
旭川厚生病院では新たに患者や職員、12人の感染を確認。合計で281人と、“国内最大”のクラスターとなっています。
そしてコロナの重症患者も受け入れている旭川赤十字病院では手術室勤務の看護師の感染が新たにわかりました。
旭川赤十字病院 牧野憲一院長
「いつでもコロナは病院に持ち込まれる。職員に関してもやはり絶対に感染しないという保証はもうできないと思うんです」
この看護師の濃厚接触者は21人にのぼります。
旭川赤十字病院 牧野憲一院長
「21人はすべて手術室の看護師ということですから手術室の看護師が足りないということで、 緊急性の低い手術は行えないということになった」
41人いる手術室勤務の看護師の半数が自宅待機となり、手術をも制限する事態になっています。
同じ「基幹病院」の院長は…
市立旭川病院 斉藤裕輔院長
「もし赤十字病院からクラスターが発生したら終わります、旭川終わります」
「一番切実な問題が(旭川全体で)重症者ベットが残り2床しかないんですよ。2つですよ2つ!2人出たらアウトなんです」
旭川市内にある5つの基幹病院。
この5つの病院で四国4県とほぼ同じ広さの「道北圏」の高度医療を担っているのです。
市立旭川病院 斉藤裕輔院長
「残った道は病院の救急とコロナ以外の診療を止めて、制限して、そして救急医療とコロナ診療にあたるという事しかやり方がないと思っています」
「ほぼ“医療崩壊”」
旭川市では出産の受け入れ体制も厳しくなっています。
里帰り出産を考えていたAさんは旭川厚生病院で12月出産予定でした。
しかし11月22日、職員と患者の感染が明らかになり、旭川赤十字病院で受け入れられることになりました。
ところが12月7日、赤十字病院で出産した女性が、出産後の検査で「陽性」と確認されました。
分娩中止となったため、Aさんは旭川医科大学病院で出産する予定です。
(12月出産予定のAさん)
「無事に分娩を終了できれば良いと思っていますが、臨月を迎えて、今陣痛が来てもおかしくないのに、その病院にかかったこともないという現状です」
同じように妻の出産予定病院がたびたび変わったBさんは
(妻が12月出産予定のBさん)
「受診の前に陣痛がきてしまったらクラスターの発生した病院からの紹介なので、コロナ陽性扱いで防護服に囲まれた分娩になるそうです、不憫で仕方ありません」
市立旭川病院は合わせておよそ35人の分娩を受け入れることになりました。
(市立旭川病院 斉藤裕輔 院長)
「ひと月10名ぐらいの分娩を予測してのスタッフだったので、そういう意味ではいきなりですね40名となると対応はかなり困難ですね、各病院で調整した結果がこれですので、それでもう頑張るしかないという状況だと思います」
さらにこんな影響も…
感染者が多い札幌市の隣、江別市の病院で出産予定のCさんは、予定日が近づいた検査で「陰性」であればそのまま入院し、薬などで陣痛を起こす「誘発分娩」になる可能性があると言われたといいます。
(誘発分娩の可能性を伝えられたCさん)
「コロナ禍でこういう状況になって、病院側からお願いされてしまったら、それはちょっと協力してあげないとなっていう気持ちはありますね。
不安なことは病院に行って立ち会い出産ができないというのと、子供も産まれた後に面会もできない」
テレ朝news
2020/12/12 22:30
旭川厚生病院では新たに患者や職員、12人の感染を確認。合計で281人と、“国内最大”のクラスターとなっています。
そしてコロナの重症患者も受け入れている旭川赤十字病院では手術室勤務の看護師の感染が新たにわかりました。
旭川赤十字病院 牧野憲一院長
「いつでもコロナは病院に持ち込まれる。職員に関してもやはり絶対に感染しないという保証はもうできないと思うんです」
この看護師の濃厚接触者は21人にのぼります。
旭川赤十字病院 牧野憲一院長
「21人はすべて手術室の看護師ということですから手術室の看護師が足りないということで、 緊急性の低い手術は行えないということになった」
41人いる手術室勤務の看護師の半数が自宅待機となり、手術をも制限する事態になっています。
同じ「基幹病院」の院長は…
市立旭川病院 斉藤裕輔院長
「もし赤十字病院からクラスターが発生したら終わります、旭川終わります」
「一番切実な問題が(旭川全体で)重症者ベットが残り2床しかないんですよ。2つですよ2つ!2人出たらアウトなんです」
旭川市内にある5つの基幹病院。
この5つの病院で四国4県とほぼ同じ広さの「道北圏」の高度医療を担っているのです。
市立旭川病院 斉藤裕輔院長
「残った道は病院の救急とコロナ以外の診療を止めて、制限して、そして救急医療とコロナ診療にあたるという事しかやり方がないと思っています」
「ほぼ“医療崩壊”」
旭川市では出産の受け入れ体制も厳しくなっています。
里帰り出産を考えていたAさんは旭川厚生病院で12月出産予定でした。
しかし11月22日、職員と患者の感染が明らかになり、旭川赤十字病院で受け入れられることになりました。
ところが12月7日、赤十字病院で出産した女性が、出産後の検査で「陽性」と確認されました。
分娩中止となったため、Aさんは旭川医科大学病院で出産する予定です。
(12月出産予定のAさん)
「無事に分娩を終了できれば良いと思っていますが、臨月を迎えて、今陣痛が来てもおかしくないのに、その病院にかかったこともないという現状です」
同じように妻の出産予定病院がたびたび変わったBさんは
(妻が12月出産予定のBさん)
「受診の前に陣痛がきてしまったらクラスターの発生した病院からの紹介なので、コロナ陽性扱いで防護服に囲まれた分娩になるそうです、不憫で仕方ありません」
市立旭川病院は合わせておよそ35人の分娩を受け入れることになりました。
(市立旭川病院 斉藤裕輔 院長)
「ひと月10名ぐらいの分娩を予測してのスタッフだったので、そういう意味ではいきなりですね40名となると対応はかなり困難ですね、各病院で調整した結果がこれですので、それでもう頑張るしかないという状況だと思います」
さらにこんな影響も…
感染者が多い札幌市の隣、江別市の病院で出産予定のCさんは、予定日が近づいた検査で「陰性」であればそのまま入院し、薬などで陣痛を起こす「誘発分娩」になる可能性があると言われたといいます。
(誘発分娩の可能性を伝えられたCさん)
「コロナ禍でこういう状況になって、病院側からお願いされてしまったら、それはちょっと協力してあげないとなっていう気持ちはありますね。
不安なことは病院に行って立ち会い出産ができないというのと、子供も産まれた後に面会もできない」
テレ朝news
2020/12/12 22:30