学界も腐ってきた
http://m-hyodo.com/abe-hashimoto-48/ 研究論文の不正はこれまでも存在してきた。今回、これまでと違うのは次の3点
だ。
1 アホぼん三世が作った日本の状況、改ざん、偽造、隠蔽といった腐敗、堕落の
状況のもとに佐藤能啓のデータの捏造、改ざんという研究不正があったこと。
2 記事が、佐藤の研究ネカトを「科学史上最大」といっていること。
3 研究論文の5%しか作成していない日本人が、撤回論文が多い研究者上位10人の
うち半分の5人を占めたこと。
以上の3点であるが、撤回論文数の上位10人の半数は日本人だったことには暗澹
とさせられる。
ここで取り上げられた研究者6名のうち5名が医師だという。すべて男の医学研究
者ばかりだ。今回、東京医大の入試不正が採り上げられたばかりだが、ここでも
女医の方が優れていることが、証明されている。
なぜ日本ではかくも研究ネカトが多いのだろうか。慶應義塾大学の坂元亨宇(病
理学)はこう分析する。
「日本では普通は教授を疑うようなことはしない。基本的に日本人は人を信頼し
ており、教授を注意深くみるようなルールは必要ないと思っている」
そうだろうか。わたしは、無責任であり、総括(反省)しない、深く考えるのが
極端に苦手である民族の体質が、アホぼん三世の腐敗政治をきっかけにあちこち
で露出してきたのだと思う。
日本では創造力、想像力の重要さを、小学校から大学までの全プロセスで教えな
い。能力といえば、ほぼ暗記能力のことである。それがセンター試験へと集約さ
れる。東大という暗記能力の、官僚養成大学へと収斂されている。東大を優れた
若者の最終的な集結地点と見る偏見は、政界から庶民に至るまで確立している。
それならなぜ現在の官僚の腐敗、汚職は起きたのか。経済、教育の衰退は起きた
のか。日本の貧困は起きたのか。あらゆる部門での日本の国際的評価は下落した
のか。アホぼん三世ごときの暴走を、なぜ東大は止められず、いやむしろ従属
し、追い風を送っているのか。
これらの問いに答えることはできまい。暗記能力は人間の能力の一部に過ぎな
い。現在、日本の官僚に求められているのは、創造力であり、想像力なのだ。さ
らに誠実さであり、正直さである。とりわけ勇気が求められている。これも能力
の一部であるが、東大卒の官僚に致命的に欠けているのだ。バカが大声を出す
と、いっぺんにひるんでしまう。せっせと暗記してきた知識など何の役にも立た
なくなってしまうのである。