https://news.yahoo.co.jp/articles/f1dec0606fec8d3c4482f33db8a1976674382225
韓国の「米国離れ」が止まらない
写真:現代ビジネス
日本にとって、日米韓の協力関係を問い直さなれればいけない状況が芽生えているのだろうか。
米国は、これまで中国や北朝鮮になびく韓国を幾度も引き留めてきた。日韓関係に問題が生じたときにも日韓の対立を緩和しようと努めてきた。しかし、韓国の米国離れが最近度を過ぎるようになり、ここにきて忍耐も限界に達したようである。
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文在寅大統領は、国連の一般討論演説で北朝鮮の非核化を前提としない朝鮮戦争「終結宣言」を提案したが、その際、休戦協定の当事者である米国とは未調整であった。
クアッド(日米豪印4か国外相会議)出席のため、訪日したポンぺオ米国国務長官は、韓国訪問を中止して帰国した。米国はクアッドに韓国も参加し、クアッド・プラスとなることを期待しているが、韓国は逃げ腰である。
李秀赫(イ・スヒョク)駐米韓国大使が、米韓同盟を続けるかどうかは韓国が選択できるとの発言した。
米韓安保協議会(国防相会談)後の記者会見は米国の事情と要請で急遽中止され、米韓間の意見の対立があったことが露呈した。
青瓦台の徐薫(ソ・フン)国家安保室長が極秘裏に訪米してホワイトハウスのロバート・オブライエン国家安保補佐官らと会談し、米韓間の立場の違いの調整を試みた。
「日米韓」から「日米豪印」へ
菅政権の動きにも注目が集める photo/gettyimages
これら最近の一連の出来事は、米韓同盟が形骸化に向かっている転機を思わせるものである。
日本は東アジアの安全保障の中核を、日米同盟と日米韓の協力に求めてきた。日米関係は相変わらず堅固であるが、日韓間の対立、その隙間を埋めてきた米韓関係の変質により、日本の安保は日米韓の協力に頼れなくなる状況に追い詰められてきているように思われる。
そこへきて、日米豪印の4ヵ国外相による会議が東京で開催された。
中国の覇権主義と軍備増強、東シナ海、南シナ海進出に懸念を強める4か国の連携が深まろうとしている。今後、日米韓の関係に変わって、日米豪印の4か国協力の重要性が東アジアで高まっていくことになるだろう。日本としても東アジアの安保戦略を見直す時期に来ているのかもしれない。
韓国の海洋水産部職員イさんが北朝鮮軍によって射殺され、遺体が焼却されたことが判明したのと同じ時刻、事前録画されていた文大統領の国連一般討論演説が放映され、朝鮮半島「終結宣言」が提案された。
それは米国との事前調整なしに行われたものである。
それには北朝鮮の非核化を前提とするとの下りはなく、10月10日の朝鮮労働党75周年の閲兵式(軍事パレード)には改良された新型のICBMや潜水艦発射型ミサイルが公開された。
さらに韓国全土を攻撃できる超大型放射砲(多連装ロケット)からなる「新兵器4種セット」なども登場した。つまり、北朝鮮が核ミサイル開発を継続、加速化している中での終戦宣言である。
(略)