東京都は、23区内の酒を提供する飲食店などに対する午後10時までの営業時間短縮の要請について、予定どおり今月15日で終了することを決めました。
飲食店からは歓迎と不安の声
都内の飲食店からは、歓迎する一方で、感染の状況について先行きが見えない点を不安視する声が聞かれます。
東京 新橋で焼き鳥店を経営する山科昌彦さんは感染防止対策をとったうえで、都の要請に応じて午後11時までだった営業時間を1時間短縮して午後10時までとしてきました。
ラストオーダーを午後9時半としたため、仕事を終えるなどして直前にやってきた客には事情を説明して入店を断らざるをえないこともあったということです。
先月の売り上げは例年のおよそ半分に減り、厳しい経営状況が続いているということです。
山科さんは「仕事をしたくても思うようにできない人もいる中で、感染者を減らすことに少しでも協力できればと思い、都からの要請については従ってきました。今回の要請の終了を心待ちにしていました」と歓迎していました。
一方で、「新型コロナウイルスの感染拡大が終息してほしいと願っていますが、今後の感染状況によっては緊急事態宣言が出されたころのように人がさっぱりやって来なくなるのではないかという懸念もあります。ウイルスの感染状況に翻弄され続けていると感じています」と話していました。
NHKニュース
2020年9月10日 17時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200910/k10012611151000.html