首相支持層にたまる「不満のマグマ」
1月の世論調査をみると、問題発覚から3カ月たっても、安倍首相の説明に対する有権者の厳しい視線があることがうかがえます。
この間、内閣支持率は11月44%(不支持36%)、12月38%(不支持42%)、1月38%(不支持41%)と推移し、支持は40%を切ったままです。
2012年12月に始まった第2次安倍政権では、年末年始を挟んだ12月から1月の内閣支持率は上がることが多かったのですが、今回は横ばいでした。不支持が支持を上回る状況も2カ月連続です。
「桜を見る会」の問題が尾を引いているようです。
それでは、安倍首相の支持基盤と言える内閣支持層と自民支持層は、「桜を見る会」の問題をどう見ているのでしょうか。
【質問】「桜を見る会」について、安倍首相は「私は、招待者のとりまとめなどには関与していない」と説明しています。あなたは、安倍首相の説明に納得できますか。納得できませんか。(2019年11月調査)
納得できる=全体(23%)/内閣支持層(40%)/自民支持層(37%)
納得できない=全体(68%)/内閣支持層(49%)/自民支持層(53%)
*その他・答えないは省略
【質問】「桜を見る会」をめぐる一連の問題について、あなたは、安倍首相の説明は十分だと思いますか。十分ではないと思いますか。(2019年12月調査)
十分だ=全体(13%)/内閣支持層(25%)/自民支持層(21%)
十分ではない=全体(74%)/内閣支持層(61%)/自民支持層(67%)
*その他・答えないは省略
【質問】あなたは、「桜を見る会」をめぐる一連の問題で、安倍政権の対応に納得できますか。納得できませんか。(2020年1月調査)
納得できる=全体(14%)/内閣支持層(29%)/自民支持層(24%)
納得できない=全体(73%)/内閣支持層(58%)/自民支持層(62%)
*その他・答えないは省略
内閣支持層と自民支持層で、安倍首相や政権に対する否定的な評価が高いままであることがわかります。この問題をめぐっては、安倍首相の支持層にも「不満のマグマ」がたまっていると言えそうです。
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