https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201912180000184.html
★年末にかけて統一会派を組む立憲民主党と国民民主党の合併は進むのか。立憲は吸収合併をもくろみ国民は対等合併というが、排除した方が排除の論理に苦しむ怨念と感情論が支配する合併劇はしょせん、野党のレベルの低さを国民に見せつけ、野党議員の器の小ささと党利党略が透けて見える連合の関与が野党政治をゆがめているといえる。そもそも感情論を収め自民党支持を打ち出したくてうずうずしている連合右派に無駄なブレーキをかけられていても、排除もできないリーダーシップの欠如が問題だ。
★16日、テレビで国民民主党代表・玉木雄一郎は「合流の協議が始まるが簡単ではない。言うべきことは言って譲るべきことは譲り、何とか前に進めていきたい」とあちこちに気をつかう発言を繰り返していたが、玉木も立憲民主党代表・枝野幸男もいびつながらもまとめようと努力しているし、それが国民の声だと気づいているが党に持ち帰ると、政局勘のない立憲の福山哲朗、国民の平野博文の両幹事長がぐずぐずと反対し始める。いずれも代表の英断で済む話がそうでなくなるところも幼稚だ。
★今後、曲がりなりにも1つの塊になったとしても、人事でもめ、地方組織はどうする、党職員はどうする、社民党の扱いはどうする、共産党とはどう付き合うなど、野党議員には我慢するとか乗り越えるとかいう文化がないのだからろくなことにはならないだろう。それよりも何よりも党利党略、自分の立ち位置や役職、連合の言い分の代弁ばかり言う議員たちのご機嫌とりばかりで、国民不在の呵責(かしゃく)も責任も問わない野党にどんな魅力があるのか教えてほしい。野党が大人になり、政治の土俵に乗るまであとどのくらいかかるのだろうか。(K)※敬称略