https://www.excite.co.jp/news/article/Shueishapn_20191008_109878/
1億円以上を受け取った豊松前副社長。過去には「原発はテポドンが来ても大丈夫」との発言も
関西電力の役員ら20人が、高浜原発のある福井県高浜町の森山栄治元助役(今年3月に90歳で死去)から多額の金品を受け取っていた事実が発覚した。東京電力福島第一原発事故が起き、全国の原発が停止された2011年から18年までに、小判や金の延べ棒などさまざまな形で合計3億2000万円分が授受されたという。
不可解なのが、関電側の「返そうとすると激高されることもあり、過度に怯(おび)えていた」(八木誠会長)といった言い訳だ。まるで無理やり押しつけられたかのような言いぐさだが、では、それらの金品を渡していた森山元助役とはどんな人物だったのか?
森山氏は1969年に高浜町の職員となり、収入役や助役などを歴任。87年に退職してからも関電プラントの顧問を務めるなど、原発行政に深く関与した。助役時代には各方面の利害を調整し、高浜3号機、4号機(85年に運転開始)の誘致を実現させ町に大きな利益をもたらした――という地元の評価もある。
だが、高浜町の渡邊孝町議(共産党)は「元助役から恫喝(どうかつ)されたことがある」と話す。
「元助役が町役場を退職する前の話ですが、町が工事した擁壁(ようへき)が半年ほどで大雨で壊れてしまったことがありました。施工したのは元助役がよく知っている会社だったので、『手抜き工事だ』と抗議したら、すごい剣幕で『建設のシロウトのおまえに何がわかるんだ!』と逆にすごまれました。歯向かうと何をされるかわからないという恐怖は多くの人が持っていたと思います」
(略)
1億円以上を受け取った豊松前副社長。過去には「原発はテポドンが来ても大丈夫」との発言も
関西電力の役員ら20人が、高浜原発のある福井県高浜町の森山栄治元助役(今年3月に90歳で死去)から多額の金品を受け取っていた事実が発覚した。東京電力福島第一原発事故が起き、全国の原発が停止された2011年から18年までに、小判や金の延べ棒などさまざまな形で合計3億2000万円分が授受されたという。
不可解なのが、関電側の「返そうとすると激高されることもあり、過度に怯(おび)えていた」(八木誠会長)といった言い訳だ。まるで無理やり押しつけられたかのような言いぐさだが、では、それらの金品を渡していた森山元助役とはどんな人物だったのか?
森山氏は1969年に高浜町の職員となり、収入役や助役などを歴任。87年に退職してからも関電プラントの顧問を務めるなど、原発行政に深く関与した。助役時代には各方面の利害を調整し、高浜3号機、4号機(85年に運転開始)の誘致を実現させ町に大きな利益をもたらした――という地元の評価もある。
だが、高浜町の渡邊孝町議(共産党)は「元助役から恫喝(どうかつ)されたことがある」と話す。
「元助役が町役場を退職する前の話ですが、町が工事した擁壁(ようへき)が半年ほどで大雨で壊れてしまったことがありました。施工したのは元助役がよく知っている会社だったので、『手抜き工事だ』と抗議したら、すごい剣幕で『建設のシロウトのおまえに何がわかるんだ!』と逆にすごまれました。歯向かうと何をされるかわからないという恐怖は多くの人が持っていたと思います」
(略)