■【東京】(改選数6)
△△武見 敬三67自現
○○丸川 珠代48自現
○○山口那津男67公現
△△塩村 文夏41立新
▲ 山岸 一生37立新
▲水野 素子49国新
△○吉良 佳子36共現
▲▲音喜多 駿35維新
朝倉 玲子60社新
△○山本 太郎44れ現
3年前の参院選から改選数が1増え、6議席となったことから、自民は候補者を3人に増やすことも検討したが、結局、現状維持の現職2人に絞った。これで2議席楽勝のはずだが、丸川が票を取り過ぎれば分からない。6年前は丸川が106万票、武見は61万票で最下位当選だった。
「浮動票も取れる丸川さんは、今回も100万票超えの可能性がある。それで、業界・団体票を少しでも多く武見さんに回したいと、党が歯科医師連盟などに『武見でよろしく』とお願いしたところ、それを聞きつけた丸川本人が『私は危ない』と大騒ぎ。ムキになって業界票集めに動いている。やり過ぎると武見さんの当落に影響しかねません」(自民党関係者)
今回の東京での最低得票ラインは50万票前後とみられる。組織力を考えれば、公明・山口と共産・吉良は堅い。そうなると残り2議席。“台風の目”となりそうなのが、今年4月に「れいわ新選組」を立ち上げた山本だ。
■立憲の2議席目は微妙
「消費税廃止」を政策の筆頭に掲げたことや、3カ月弱で2億円超の寄付金を集めたことがメディアで取り上げられるにつれ、有権者の注目も高まっている。今月中旬に品川駅港南口で開いた街頭演説会は、始まる前から200〜300人が輪を作って山本の登場を待ち構えるほどだった。
「ブームになれば山本さんの上位当選もありえます」(選挙プランナー)
もっとも山本は、比例へ移る可能性も口にしており、東京にとどまるのか最終確定していない。
山本が出馬すれば、立憲は1議席か。公認決定が早く、「セクハラヤジ」被害で知名度のある元都議の塩村が優勢。元朝日新聞記者の山岸は、出馬表明が先月でまだ浸透できていない。
蓮舫副代表が支援する塩村は、中野区など4区を除く東京23区内、菅直人元首相が支援する山岸は、中野区など4区と多摩地区という地域分けをして駅頭などで有権者に支持を訴えているが、「立憲は組織政党ではないし、タイプの違う2人は獲得できる票の支持層が異なるから、地域分けは疑問」(立憲関係者)という声もある。
JAXA職員の国民・水野が当落に絡むには、政党支持率1%では苦しそう。元都議の音喜多も維新からの出馬では厳しそうだ。
○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。上段は政治評論家・野上忠興氏、下段は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。
日刊ゲンダイ
19/06/27 06:00
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