関西テレビ(大阪市)が5月18日放送のバラエティー番組「胸いっぱいサミット!」で、作家の岩井志麻子氏の「(韓国人は)手首切るブスみたいなもん」とヘイトと受け取られかねない発言を編集せずに放送した問題で、同社は22日昼の番組冒頭で謝罪した。
番組では、白を背景に同局の関純子アナウンサーが「当初、その発言には差別的な意図はないと考え放送しました。その後、社内で議論した結果、視聴者の皆さまへの配慮が足りず、心情を傷つけてしまう可能性のある表現であり、そのまま放送するという判断は誤りだとの結論に至りました」と経緯を説明。「真摯(しんし)に反省し、視聴者のみなさまにおわび申し上げます」と謝罪した。その後、画面は生放送スタジオに切り替わった。
問題を巡ってはツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で批判の声が上がり、同社は5月19日以降、社内で検討。6月18日になって「真摯に反省している」などとするコメントを出し、19日の記者会見で、羽牟正一新社長(20日付で就任)が「配慮に欠けた放送で視聴者に申し訳ない」と謝罪していた。【倉田陶子、小玉沙織】
毎日新聞
2019年6月22日 13時22分
https://mainichi.jp/articles/20190622/k00/00m/040/096000c