国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の原英史座長代理が指南した規制緩和提案を巡るヒアリングの開催を内閣府が隠蔽(いんぺい)していた問題で、八田達夫WG座長は毎日新聞の取材に対し、提案者の要望が理由だと強調した上で「ほかにも必要に応じて(開催を)非公開にすることはある」などと回答した。
野党は18日に政府から聞き取りを行い、他にもヒアリング開催が隠蔽されている可能性を追及する構えだ。
八田氏は15日、ヒアリング開催を隠した動機などに関する毎日新聞の質問に電子メールで回答した。一部加筆されて原氏がインターネットの情報サイトに掲載している。
八田氏は回答で「業界の内情に関する内部告発に類する情報提供を頂くことはあり、お話をうかがったこと自体を秘匿するのは当たり前」と持論を述べ、「透明性・公平性確保になんら問題の生じる余地がない」とした。
一方、開催の一覧を掲載している首相官邸ホームページ(HP)で提案者や議事要旨が非公開としている提案が他にもあるが、真珠養殖を巡る今回の提案では、2015年秋の提案者と水産庁へのヒアリング開催そのものを隠蔽していた。
またWG運営要領には「座長がWGの内容等を適当と認める方法で公表する」とあり、開催自体を非公表にできる規定は明示されていない。提案者は規制緩和が実現した場合の受益者となる可能性があるだけに、野党は事実関係をさらにただす方針だ。【杉本修作、向畑泰司】
毎日新聞
2019年6月17日 21時17分
https://mainichi.jp/articles/20190617/k00/00m/010/241000c
野党は18日に政府から聞き取りを行い、他にもヒアリング開催が隠蔽されている可能性を追及する構えだ。
八田氏は15日、ヒアリング開催を隠した動機などに関する毎日新聞の質問に電子メールで回答した。一部加筆されて原氏がインターネットの情報サイトに掲載している。
八田氏は回答で「業界の内情に関する内部告発に類する情報提供を頂くことはあり、お話をうかがったこと自体を秘匿するのは当たり前」と持論を述べ、「透明性・公平性確保になんら問題の生じる余地がない」とした。
一方、開催の一覧を掲載している首相官邸ホームページ(HP)で提案者や議事要旨が非公開としている提案が他にもあるが、真珠養殖を巡る今回の提案では、2015年秋の提案者と水産庁へのヒアリング開催そのものを隠蔽していた。
またWG運営要領には「座長がWGの内容等を適当と認める方法で公表する」とあり、開催自体を非公表にできる規定は明示されていない。提案者は規制緩和が実現した場合の受益者となる可能性があるだけに、野党は事実関係をさらにただす方針だ。【杉本修作、向畑泰司】
毎日新聞
2019年6月17日 21時17分
https://mainichi.jp/articles/20190617/k00/00m/010/241000c