★25日、立憲民主党は国民民主党が昨年6月に次期衆院選広島3区の公認候補に内定していた元東京都議の塩村文夏(あやか)を参院選東京選挙区の公認候補として擁立すると発表。都議だった塩村の出身が広島だったことに目をつけ17年2月、民進党は広島3区支部長にしたものの、17年の衆院選挙では希望の党に代わり、塩村は無所属で出馬。連合が推薦し共産党が候補者を降ろしたものの当選には至らなかった。その後国民民主党の公認候補として衆院選の準備をしていた。
★広島といえばマツダ労組の自動車、造船を抱える基幹労連など連合右派の組織力が強いところだ。国民民主党の広島参院の柳田稔は元来民社党出身だが、森本真治は政策的にも立憲民主に近い。今、全国で地元の支援は連合右派が率先して選挙のかじ取りをしてくれているので国民民主党で戦う覚悟だが、当の議員の政策や心情は立憲民主党に近いという議員が多くいる。今回、国会内で会見した塩村も「政策は立憲にとても近いので決めた」と述べた。
★つまり担いでくれる人たちと思想的に合わないが、我慢するしか当選の見込みがないとなって国民民主党と連合右派の組織内候補として出馬するしかない者がいるのだ。無論、人間関係やさまざまな経緯が候補者と支援団体にはある。だが、結局「支援するか、手を引くか」で候補者の当落が決まるのならば連合の政治介入が野党共闘を難しくしているといえる。労組は候補者個人にほれたのではないのか。どの党にいても支援はできぬものなのか。野党議員に踏み絵を踏ませ続けている連合がいかにずれているか、塩村が教えてくれた。(K)※敬称略
日刊スポーツ
2019年1月29日8時22分
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201901290000155.html
★広島といえばマツダ労組の自動車、造船を抱える基幹労連など連合右派の組織力が強いところだ。国民民主党の広島参院の柳田稔は元来民社党出身だが、森本真治は政策的にも立憲民主に近い。今、全国で地元の支援は連合右派が率先して選挙のかじ取りをしてくれているので国民民主党で戦う覚悟だが、当の議員の政策や心情は立憲民主党に近いという議員が多くいる。今回、国会内で会見した塩村も「政策は立憲にとても近いので決めた」と述べた。
★つまり担いでくれる人たちと思想的に合わないが、我慢するしか当選の見込みがないとなって国民民主党と連合右派の組織内候補として出馬するしかない者がいるのだ。無論、人間関係やさまざまな経緯が候補者と支援団体にはある。だが、結局「支援するか、手を引くか」で候補者の当落が決まるのならば連合の政治介入が野党共闘を難しくしているといえる。労組は候補者個人にほれたのではないのか。どの党にいても支援はできぬものなのか。野党議員に踏み絵を踏ませ続けている連合がいかにずれているか、塩村が教えてくれた。(K)※敬称略
日刊スポーツ
2019年1月29日8時22分
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201901290000155.html