厚生労働省は18日、2019年度の公的年金の支給額について、物価や賃金の上昇に応じて本来受け取れるはずの年金額の伸びを0・1%に抑えて、実質的に0・5%削減すると発表しました。19年10月には消費税10%への大増税も狙われており、年金を重要な支えとしている高齢者の厳しい生活実態と、国の悪政との矛盾は広がるばかりです。
0・1%増によるモデル的な支給月額は、国民年金が67円増の6万5008円(満額)に、厚生年金は夫妻2人の標準的な世帯で227円増の22万1504円になりますが、本来であれば過去3年間のデータに基づく賃金変動率に合わせて0・6%の引き上げです。同様のモデルケースで機械的に計算すると、国民年金は月335円、厚生年金は月1135円も実質削減されることになります。
実質削減されるのは、支給額の伸びを物価や賃金の上昇よりも低く抑える「マクロ経済スライド」を15年度以来4年ぶりに発動するためです。今回で2度目の発動となり、0・2%を減額します。
そのうえ安倍政権は、物価と賃金がともに上昇した場合を発動条件とするマクロ経済スライドが実施できなかった際に、抑制を翌年度以降に繰り越す仕組みを導入。18年度の未実施分0・3%を減額します。これで計0・5%の圧縮となります。
安倍政権は無年金・低年金の解決とは真逆に、12〜16年度で高齢者1人あたりの年金給付費を年平均14万円も削減しました。19年10月には消費税大増税や、75歳以上の後期高齢者が加入する医療保険料を最大9割軽減している特例措置の廃止まで狙うなど、国民に冷たい施策をすすめています。
しんぶん赤旗
2019年1月19日(土)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2019-01-19/2019011901_03_1.html
0・1%増によるモデル的な支給月額は、国民年金が67円増の6万5008円(満額)に、厚生年金は夫妻2人の標準的な世帯で227円増の22万1504円になりますが、本来であれば過去3年間のデータに基づく賃金変動率に合わせて0・6%の引き上げです。同様のモデルケースで機械的に計算すると、国民年金は月335円、厚生年金は月1135円も実質削減されることになります。
実質削減されるのは、支給額の伸びを物価や賃金の上昇よりも低く抑える「マクロ経済スライド」を15年度以来4年ぶりに発動するためです。今回で2度目の発動となり、0・2%を減額します。
そのうえ安倍政権は、物価と賃金がともに上昇した場合を発動条件とするマクロ経済スライドが実施できなかった際に、抑制を翌年度以降に繰り越す仕組みを導入。18年度の未実施分0・3%を減額します。これで計0・5%の圧縮となります。
安倍政権は無年金・低年金の解決とは真逆に、12〜16年度で高齢者1人あたりの年金給付費を年平均14万円も削減しました。19年10月には消費税大増税や、75歳以上の後期高齢者が加入する医療保険料を最大9割軽減している特例措置の廃止まで狙うなど、国民に冷たい施策をすすめています。
しんぶん赤旗
2019年1月19日(土)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2019-01-19/2019011901_03_1.html