外国人材の受け入れを拡大するための法案をめぐって、法務省は、衆議院法務委員会に去年1年間に失踪し、その後摘発された技能実習生、およそ2900人の調査の内容を開示しました。
外国人材の受け入れを拡大するための法案をめぐっては先週、失踪した技能実習生の調査内容を集計した法務省の資料に誤りが見つかり、野党側が反発し、立憲民主党が衆議院法務委員会の葉梨委員長の解任決議案を提出したため、審議入りは見送られています。
法務省は、19日、野党側の求めに応じて、集計の元となった調査内容を法務委員会に開示し、与野党の理事らが閲覧しました。開示されたのは、去年1年間に失踪し、その後摘発された技能実習生、2870人に、失踪した理由などを聞き取ったもので、名前など個人が特定される情報は伏せられているということです。
野党側は、「技能実習生に関する課題を洗い出したうえで、新たな制度を考えるべきだ」として、今の国会での法案の成立は認められないなどと主張しました。
一方、衆議院議院運営委員会は、理事会を開き、葉梨委員長の解任決議案の取り扱いを協議し、20日の本会議で採決することを決めました。
決議案は、与党側の反対多数で否決される見通しです。与党側は20日決議案を否決したうえで、速やかに委員会で法案の審議に入りたい考えです。
NHKニュース
2018年11月19日 17時28分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181119/k10011716171000.html