「国権の最高機関からの要請によるもの」(中村時広愛媛県知事)
これは今週21日の愛媛県知事の言葉。加計学園問題についての新文書(15年の2月に安倍総理が新しい獣医学部にいいねと言ったというやつ)をなんで提出したのかマスコミに聞かれ、繰り返しこう答えた。
賢い! そっから先、言わなかった言葉をあたしが代わりにいってあげよう。
(聞かれたから真実を述べただけ。あとはそっちの問題でしょ?)
さらにその後もつづく。
(こっから先、どうしよっかなぁ。なにか、愛媛県に良い話あります?)
地方の長はこうでなきゃ。お上が正しい、お上が絶対と、国の奴隷になっていたら、その地方に有利な条件なんて引き出せないよ。
これまで、中村知事はこの問題で怒っていた。
「(柳瀬元首相秘書官の)一部の発言は県の信頼にかかわる。地方公務員としての誇りやプライドもある」
「(県職員は)子どもの使いではない」
とか言っちゃって。が、21日はとても穏やかだった。こういう男は喧嘩に強い。良かったですね、愛媛県の方々。加計学園というか今治市に出さなきゃいけない金、もっと値切れるかもよ。
新文書、やっぱ、かなり早い段階から、総理のご意向が入ってた。当初は下村文科大臣(当時)が乗り気じゃなかったことも書かれてあった。
あ、だから、下村夫人を学園の教育審議委員に持ってきたんかな? 学園の認可外保育園の名誉園長をしていた昭恵夫人が誘ったんじゃね? ワイドショーはそこまでほじくって欲しい。
てかさ、国家戦略特区って地方自治体が主役じゃなきゃならないのに、加計学園が主導を握っているとわかった時点で反則、アウトじゃ。その心は? といわれれば、共産党の小池晃さんいわく「安倍ありき」。まさに! 安倍ありきだから、その腹心の友の加計ありき。
日刊ゲンダイ
2018.05.25
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229730