https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180512-00000007-ykf-soci
学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、衆参予算委員会は10日、柳瀬唯夫元首相秘書官や、加戸守行(かと・もりゆき)前愛媛県知事らの参考人招致を実施した。夕刊フジでは、異常な岩盤規制の実態を指摘し、「ゆがめられた行政が正された」と証言してきた加戸氏を、国会内で直撃した。
「無駄なことをしている。だけど、ガス抜きをしなきゃいかんので…。野党も振り上げた拳を降ろしようがなくて困っているんじゃないか」
加戸氏は、今回の招致をこう評した。
注目の質疑で、加戸氏は「安倍晋三政権の下、(獣医学部新設の認可を)はね返してきた頑強な砦(とりで)、岩盤規制が、やっと崩れたという思いだ」と強調した。
国の岩盤規制のため、獣医学部の新設は1966年の北里大学以来、50年以上も認められなかった。与野党の国会議員の中には、新設に反対する獣医師会から政治献金を受けていた者もいる。
左派野党は、職場放棄と揶揄(やゆ)された「18連休」の間、柳瀬氏への質問準備をしてきたはずだが、「獣医学部新設がなぜ困難だったか」という核心・本質に迫る質問はなく、単に「加計ありき」の印象操作に終始しているようだった。
加戸氏は「アホみたいだ」と一蹴し、続けた。
「『首相案件』なんて本質に何も関係ない。どう考えたって、これまでのプロセスで、首相の意向のかけらも見えない。国家戦略特区制度は、無駄な規制を直す、素晴らしく有効な制度だ。安倍首相は純真無垢(むく)。純真無垢だと(左派野党やメディアに)徹底的にいびられる」
また、「首相案件」と記されたメモの存在を認めた、後任の愛媛県知事、中村時広氏についても苦言を呈した。
「部下を信頼しているというのは正しいが、部下が書いたメモは100%正しいというのは、言葉が若干過ぎている。一言一句、その通りであるはずがない」