「自衛隊の明記」党大会までの意見集約に異論 自民総務会
3月20日 15時29分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180320/k10011372411000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004
憲法改正をめぐって、自民党の総務会で、これまでの党内議論の内容が報告されましたが、焦点の「自衛隊の明記」について、党内で議論が成熟していないとして、今月25日の党大会までの意見集約にこだわるべきではないという意見が相次ぎました。
自民党の憲法改正推進本部は、今月25日の党大会で党としての憲法改正の考え方を示すことを目指していて、20日に開かれた党の総務会で、本部長を務める細田 前総務会長がこれまでの議論の内容を報告しました。
このうち、焦点の「自衛隊の明記」については、戦力の不保持などを定めた9条2項を維持したうえで、「自衛隊」を明記する案と、「自衛権」を明記する案、それに、2項を削除し「通常の軍隊」を保持するとした案の3つの意見があることが報告されました。
これに対し、出席者からは、「9条2項を維持することで戦力の不保持と自衛隊の存在との整合性はとれるのか」という指摘や、「議論は成熟しておらず、無理に党の案を示す時期ではない」として、党大会までの意見集約にこだわるべきではないという意見が相次ぎました。
これを受けて、細田氏は「意見集約を急いでいるわけではないが、いつまでも議論しているものでもなく、党大会では基本的な考え方を報告することになる」と述べました。
◆赤澤議員「実質的な議論されていない」
「自衛隊の明記」をめぐり9条2項の削除を主張している石破 元幹事長に近い赤澤亮正衆議院議員は記者団に対し、
「『軍隊とは何か』や『必要最小限度の実力組織とは何なのか』といったことを誰も答えられておらず、実質的な議論がなされていない。党内で濃密な質疑を経たうえで案をまとめるべきで、党大会があるからとか、安倍総理大臣が言ったからというのはおかしい」と述べました。
3月20日 15時29分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180320/k10011372411000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004
憲法改正をめぐって、自民党の総務会で、これまでの党内議論の内容が報告されましたが、焦点の「自衛隊の明記」について、党内で議論が成熟していないとして、今月25日の党大会までの意見集約にこだわるべきではないという意見が相次ぎました。
自民党の憲法改正推進本部は、今月25日の党大会で党としての憲法改正の考え方を示すことを目指していて、20日に開かれた党の総務会で、本部長を務める細田 前総務会長がこれまでの議論の内容を報告しました。
このうち、焦点の「自衛隊の明記」については、戦力の不保持などを定めた9条2項を維持したうえで、「自衛隊」を明記する案と、「自衛権」を明記する案、それに、2項を削除し「通常の軍隊」を保持するとした案の3つの意見があることが報告されました。
これに対し、出席者からは、「9条2項を維持することで戦力の不保持と自衛隊の存在との整合性はとれるのか」という指摘や、「議論は成熟しておらず、無理に党の案を示す時期ではない」として、党大会までの意見集約にこだわるべきではないという意見が相次ぎました。
これを受けて、細田氏は「意見集約を急いでいるわけではないが、いつまでも議論しているものでもなく、党大会では基本的な考え方を報告することになる」と述べました。
◆赤澤議員「実質的な議論されていない」
「自衛隊の明記」をめぐり9条2項の削除を主張している石破 元幹事長に近い赤澤亮正衆議院議員は記者団に対し、
「『軍隊とは何か』や『必要最小限度の実力組織とは何なのか』といったことを誰も答えられておらず、実質的な議論がなされていない。党内で濃密な質疑を経たうえで案をまとめるべきで、党大会があるからとか、安倍総理大臣が言ったからというのはおかしい」と述べました。