(2018/03/01-12:18) 時事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030100183&g=pol
安倍晋三首相は1日午前の参院予算委員会で、「働き方改革」関連法案に関し、裁量労働制の対象業務拡大は今国会での実現を断念する方針を説明した。一方、高収入の専門職を労働時間規制から外す高度プロフェッショナル制度(高プロ)については「予定通り今国会に提出する法案に盛り込む」と強調した。
政府は働き方法案について、与党の了承を得た上で今月中旬にも閣議決定し、国会に提出する方向で調整に入った。政府関係者が明らかにした。裁量労働制に関する厚生労働省の不適切データ問題を受け、実態把握の上で4月以降に提出を延期するとの見方もあったが、裁量制の部分を削除することで早期提出を目指す。
これに関し、菅義偉官房長官は1日の記者会見で「関連法案は速やかに調整し次第対応したい」と語った。実態把握については「これだけ信頼がなくなったので、新しく具体的な方法が加藤勝信厚労相の下で検討される」と述べるにとどめた。
参院予算委員会で質問する民進党の大塚耕平代表=1日午前、国会内
参院予算委員会は同日、首相と全閣僚が出席して2018年度予算案に関する基本的質疑を実施した。首相は裁量労働制に関し、厚労省のデータ問題を「重く受け止めている」と表明。実態把握に努めるとともに、法案からは「全面削除する」と言明した。いずれも民進党の大塚耕平代表への答弁。
大塚氏は「長時間労働を助長する」との批判がある高プロも働き方法案から切り離すよう要求したが、首相は「柔軟な働き方を可能とし、生産性の向上にもつながっていく」と意義を強調。「年収1075万円以上が対象で、希望する方が制度を活用できる」と説明し、理解を求めた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030100183&g=pol
安倍晋三首相は1日午前の参院予算委員会で、「働き方改革」関連法案に関し、裁量労働制の対象業務拡大は今国会での実現を断念する方針を説明した。一方、高収入の専門職を労働時間規制から外す高度プロフェッショナル制度(高プロ)については「予定通り今国会に提出する法案に盛り込む」と強調した。
政府は働き方法案について、与党の了承を得た上で今月中旬にも閣議決定し、国会に提出する方向で調整に入った。政府関係者が明らかにした。裁量労働制に関する厚生労働省の不適切データ問題を受け、実態把握の上で4月以降に提出を延期するとの見方もあったが、裁量制の部分を削除することで早期提出を目指す。
これに関し、菅義偉官房長官は1日の記者会見で「関連法案は速やかに調整し次第対応したい」と語った。実態把握については「これだけ信頼がなくなったので、新しく具体的な方法が加藤勝信厚労相の下で検討される」と述べるにとどめた。
参院予算委員会で質問する民進党の大塚耕平代表=1日午前、国会内
参院予算委員会は同日、首相と全閣僚が出席して2018年度予算案に関する基本的質疑を実施した。首相は裁量労働制に関し、厚労省のデータ問題を「重く受け止めている」と表明。実態把握に努めるとともに、法案からは「全面削除する」と言明した。いずれも民進党の大塚耕平代表への答弁。
大塚氏は「長時間労働を助長する」との批判がある高プロも働き方法案から切り離すよう要求したが、首相は「柔軟な働き方を可能とし、生産性の向上にもつながっていく」と意義を強調。「年収1075万円以上が対象で、希望する方が制度を活用できる」と説明し、理解を求めた。