2018年2月16日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20180216/CK2018021602000054.html
◆国、県、11市町
空間放射線量を確認する県職員ら=牧之原市の原子力防災センターで
写真
中部電力浜岡原発(御前崎市)の放射能漏れ事故を想定した図上訓練が十五日、原子力防災センター(牧之原市)であった。国や県、浜岡原発から三十一キロ圏内の十一市町の関係者ら百二十人が参加し、事態把握や住民避難に関わる手順などを確認した。
浜岡原発4号機で十三日に重大事故が発生し、十五日午前十一時に放射性物質が敷地外に漏れたと想定。空間放射線量の測定値の変化から住民避難の範囲を決定し、移動手段を手配する訓練が行われた。
県と十一市町のテレビ会議も行われ、一時移転が必要と判断した住民十九万人を県内外の広域避難先に避難させる方針を決定。自家用車での避難が難しい被災者のために県バス協会などから五百六十四台のバスを準備することや、被ばく量が多く簡易除染では対応できない被災者を救急搬送するヘリを手配したことなどが報告された。
防災センターで対応に当たる職員の被ばくを防ぐため、センター内の防火扉を閉める訓練も初めて行われた。
十六日は新東名高速道路静岡サービスエリアなど県内各地で実動訓練がある。原発から半径三十一キロ圏内の住民を対象にした避難訓練や、県内外に広域避難した被災者を各避難所に振り分ける「避難経由所」の運営訓練などを予定している。
(松野穂波)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20180216/CK2018021602000054.html
◆国、県、11市町
空間放射線量を確認する県職員ら=牧之原市の原子力防災センターで
写真
中部電力浜岡原発(御前崎市)の放射能漏れ事故を想定した図上訓練が十五日、原子力防災センター(牧之原市)であった。国や県、浜岡原発から三十一キロ圏内の十一市町の関係者ら百二十人が参加し、事態把握や住民避難に関わる手順などを確認した。
浜岡原発4号機で十三日に重大事故が発生し、十五日午前十一時に放射性物質が敷地外に漏れたと想定。空間放射線量の測定値の変化から住民避難の範囲を決定し、移動手段を手配する訓練が行われた。
県と十一市町のテレビ会議も行われ、一時移転が必要と判断した住民十九万人を県内外の広域避難先に避難させる方針を決定。自家用車での避難が難しい被災者のために県バス協会などから五百六十四台のバスを準備することや、被ばく量が多く簡易除染では対応できない被災者を救急搬送するヘリを手配したことなどが報告された。
防災センターで対応に当たる職員の被ばくを防ぐため、センター内の防火扉を閉める訓練も初めて行われた。
十六日は新東名高速道路静岡サービスエリアなど県内各地で実動訓練がある。原発から半径三十一キロ圏内の住民を対象にした避難訓練や、県内外に広域避難した被災者を各避難所に振り分ける「避難経由所」の運営訓練などを予定している。
(松野穂波)