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「朝日の読者も日本の敵だ」などと述べた作家の百田尚樹氏に対し朝日新聞が「強く抗議します」とTwitter上で表明した件に関連して、民進党の小西洋之参議院議員が1月16日「言語道断の放送法違反」と安倍首相を批判しています。
百田尚樹氏の発言に対しては朝日新聞が1月15日、「差別的な発言に強く抗議します」とTwitter上で表明していましたが(関連記事)、朝日新聞に対しての批判的なコメントが相次いでいます(関連記事)。
すると小西議員は2013年11月から2015年2月まで百田氏がNHKの経営委員を務めていたことを取り上げ「資格要件を全く欠いていた」と指摘、「任命者の安倍総理は言語道断の放送法違反」と批判の矛先を安倍首相に向けたツイートを発信。
小西「特定の新聞読者を「日本の敵」と攻撃する百田氏の暴言から改めて理解できることは、氏が「公共の福祉に関し公正な判断をすることができる者」というNHK経営委員の資格要件(放送法31条)を全く欠いていたということであり、その任命者の安倍総理は言語道断の放送法違反を犯していたということである。」
しかし、NHKの経営委員の任命者は総理大臣ですが、衆参両議院の同意も必要であることから、小西議員のもとには「両院の同意が必要なのでは?」という質問が寄せられてしまうことに。これに対し小西議員は「鋭いご指摘に感謝致します」とはしながらも再びこのように語り、安倍首相について「二重の意味で罪深い」と非難のトーンを強めています。
小西「鋭いご指摘に感謝致します。確かにNHK経営委員は両院の同意採決が必要ですが、同意後に任命責任を負うのはあくまで総理大臣です。従って、『百田氏は「公共の福祉に関し公正な判断」(放送法31条)ができない』との我々野党の批判を無視し任命した安倍総理は二重の意味で罪深い(放送法違反)のです。」
小西議員に対しては「安倍首相に結びつけるのは無理があるのでは」と戸惑いの声が聞かれている他、既に百田氏がNHKの経営委員を退任していることから「強引に古い話を持ち出してきたな」という呆れの一方、「何でも安倍首相批判に繋げていく能力は凄いと思う」と思わぬ形での「評価」も見られているようです。