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2017/11/29(水) 18:32:54.45ID:CAP_USER9民進党代表を務めた岡田克也氏(64)率いる衆院会派「無所属の会」(13人)が堂々と民進党の立場を主張している。「無所属」としながら民進党の役員になり、民進党の政党交付金を受け取って政治活動を行っているからだ。純粋な無所属議員との見分けが困難な上、有権者にも分かりにくい二重基準は、「ロボコップ」と称されるほど「まじめ」が特徴の岡田氏らしからぬ態度で、元同僚からも批判の声が上がっている。
「民進党員のまま、民進党のお金で政治活動をしながら、表面上、無所属を取り繕うのはあまりにも無理がある」
11月17日のブログでこう記したのは、10月の衆院選の際に民進党を離党し、新潟2区で無所属で当選した鷲尾英一郎衆院議員(40)だ。鷲尾氏は公示日に離党届を出し、現在も会派に属していない「完全無所属」で、ブログでは選挙後に「無所属の会」への誘いを即座に断ったことを明らかにした。「無所属の会と誤認されるのは正直嫌だ」ともつづった。
元同僚への批判をブログに記した理由について鷲尾氏は産経新聞の取材に「有権者は、無所属というなら退路を断って孤独な戦いを挑むと考える。『実は民進党籍があって、カネをもらっている』とは、普通なら口が裂けても言えない」と述べた。さらに「無所属の会という名前は異常だ。世間が分からないのをいいことに、無所属という看板のイメージを利用するのはやめたほうがいい」と痛烈に批判した。
「無所属の会」は、衆院選で希望の党や立憲民主党からの公認を受けず、無所属で当選した議員による会派で、10月26日に結成した。代表の岡田氏をはじめ、野田佳彦前首相(60)や安住淳元財務相(55)、平野博文元官房長官(68)、原口一博元総務相(58)、中川正春元文部科学相(67)、江田憲司前民進党代表代行(61)ら大物・ベテラン議員が顔をそろえる。ほかには、菊田真紀子(48)、篠原孝(69)、福田昭夫(69)、金子恵美(えみ、52)、黒岩宇洋(51)、、広田一(49)の各氏だ。衆院選は無所属で戦ったので、当然比例代表との重複がなく、いずれも選挙区で勝ち上がった強者揃いの集団と言える。
鷲尾氏が指摘するまでもなく、「無所属の会」との名称の集団は無所属議員の集まりだと理解するのが一般的だろう。ところが、民進党組織委員会によると、「無所属の会」は民進党の政党交付金を受け取れるという。税金を原資とする政党交付金の交付額は、国会議員数と直近の衆院選や過去2回の参院選の得票数で決まる。民進党は11月上旬、交付金額を計算する根拠となる議員数を「衆院14人と参院46人」と総務省に届け出た。衆院選では民進党公認の候補が一人もいなかったのに、だ。
「衆院14人」のうち11人は岡田氏を含む「無所属の会」の議員で、他はいずれも無所属で臨んだ衆院選で当選した玄葉光一郎元外相(53)と重徳和彦(46)、中島克仁(50)の両氏となっている。民進党は堂々と「無所属の会」の議員11人を衆院の選挙区ごとにある民進党の総支部の代表としたままで、11人は総支部に支給される政党交付金1000万円の受給資格がある。
岡田氏は民進党の常任顧問、原口氏が副代表と、民進党の役職を持つ議員もいる。それだけではない。なんと岡田氏は、会派代表としての定例記者会見を民進党本部で行っているのだ。
岡田氏は11月28日の記者会見で、「無所属の会」の名称について国民に分かりやすくすべきではないかと問われると、こう説明した。
「われわれは無所属で戦ったことは間違いない。そういう意味で、素直に考えれば無所属の会ということになる」
「無所属で有権者の審判を受けたのだから、無所属で国会活動を行う」という理屈のようだ。その理屈を通すならば、民進党籍を離れて活動することが筋だが、岡田氏は記者会見で「党籍があり、民進党の衆院における会派の位置づけであることもはっきり申し上げたい」と明言した。「当面、無所属の会という名前が適切だと思っているが、ずっとこの名前でいくか分からない。相談しながら決めたい」とも語った岡田氏だが、記者会見では民進党を「わが党」と述べ、何ら後ろめたさはないようだ。
繰り返すが、無所属とは一般的に特定の団体や党派に属していないことを意味する。民進党籍を持ちながら「無所属」を冠する会派で政治活動することは、果たして有権者に理解を得られるだろうか。
(略)