2017年07月27日20時52分
稲田朋美防衛相が辞任する意向が伝えられた27日、陸上自衛隊の日報問題に揺れる防衛省内からは「辞めるのは予想通り」との声とともに、北朝鮮の弾道ミサイル発射警戒が続く中、「トップ不在でも影響ないことの証し」と冷ややかな声が聞かれた。
ある制服組幹部は28日に日報問題の特別防衛監察の結果が出ることから、「監察結果を説明せずに投げ出すことは避けたいと考えたはずだ。結果公表と合わせて辞任が無難だろう」と淡々と話した。
陸自幹部も「部隊査閲の際の奇抜な服装や日報問題をめぐる対応で、大臣の求心力はなかった。このタイミングで辞めるのは予想通り」と言い切った。
稲田氏が辞任すると、内閣改造まで別の閣僚が防衛相を兼任するとみられる。ある防衛省幹部は「北朝鮮のミサイル警戒のさなかに辞めてもいいということは、トップは誰でもいいということにもなる」と冷ややかに話した。
http://www.jiji.com/sp/article?k=2017072701275&g=soc