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衆議院の憲法審査会海外調査団の一員として英国、イタリア、スウェーデンを訪問した日本維新の会・足立康史議員が現地での議論や知識習得を通じ日本の国会改革の必要性に言及しています(画像は足立議員の公式サイトより)。
足立議員はSNSや自身のWebサイトで海外出張所感をまとめており、主に憲法改正についてイギリスやイタリアで意見交換し得られた知見を披露するとともに、日本における憲法改正に前向きな立場から「欧州の経験から学ぶべきは、憲法改正の意思ある政治勢力で発議を断行するしか道はない、という冷徹な判断」「国会の両院で3分の2を有する自公維がその責任を果たさないとなれば、日本政治の歴史に汚点として記憶されることでしょう」として憲法改正への意欲を綴っています。
国会の改革について触れているのは最後の段落「5.おわりに:国を前に進めるため:国会の改革を」で、足立議員は「今回の海外調査で感銘を受けた」点として議会における審議の形の違いを指摘。
スウェーデンの国会における委員会が「完全にコの字型、円卓型」だったとして日本における教室型との違いに注目しています。教室型の場合野党が一方的に政府を追及するという形になってしまうためで、スウェーデンでは「政府メンバーは必要に応じて呼ぶだけで普段は議員間で討論をする」のだと言います。
足立議員は現在の委員会形式を変更することによって「暴力でもプラカードでも何でもやり放題、政府与党はひたすら我慢、といった理不尽かつ非生産的な状況にはなりません」と国会改革のひとつの回答として位置づけていますが、足立議員は以前にも現在の質疑形式に疑問を呈したことがありました。
4月10日の衆議院決算行政監視委員会で野党を追及出来る仕組みの必要性に言及していたのです(関連記事参照)。これは「二重国籍問題」「ガソリンプリカ問題」「辻元問題」など民進党議員にまつわる問題について「制度がないから追及できない」と指摘していたもので、野党を追及する場がないというのは今回の「野党が一方的に政府を追及するという形になってしまう」という現状の問題点と表裏一体であることから、足立議員を始めとする日本維新の会が国会の改革という論点を今後どのように進めていくのか、注目を集めそうです。該当部分で足立議員はこのように語っています。
足立「5.おわりに:国を前に進めるため:国会の改革を
憲法改正や国民投票とは別に、今回の海外調査で感銘を受けたのが、議会における審査の在り方でした。日本の国会では、委員会質疑の基本形は議員(主として野党)が政府、閣僚を追及することになっていて、委員会室も教室型が中心ですが、スウェーデン国会の委員会は完全にコの字型、円卓型。
政府メンバーは必要に応じて呼ぶだけで普段は議員間で討論をするのだそうです。本会議場でも、首相と議員は対等に討論。日本の党首討論は特別扱いで滅多に行われませんが、スウェーデンでは党首討論形式が基本、年2回は総当り戦ならぬ総当り党首討論が開催されるのだそうです。
これなら、野党第一党が一方的に政府を追及し、暴力でもプラカードでも何でもやりたい放題、政府与党はひたすら我慢、といった理不尽かつ非生産的な状況にはなりません。憲法改正を実現するためにも、国を前に進めるためにも、私たちがまず取り組まねばならないのは、国会の改革なのかもしれません。」
衆議院の憲法審査会海外調査団の一員として英国、イタリア、スウェーデンを訪問した日本維新の会・足立康史議員が現地での議論や知識習得を通じ日本の国会改革の必要性に言及しています(画像は足立議員の公式サイトより)。
足立議員はSNSや自身のWebサイトで海外出張所感をまとめており、主に憲法改正についてイギリスやイタリアで意見交換し得られた知見を披露するとともに、日本における憲法改正に前向きな立場から「欧州の経験から学ぶべきは、憲法改正の意思ある政治勢力で発議を断行するしか道はない、という冷徹な判断」「国会の両院で3分の2を有する自公維がその責任を果たさないとなれば、日本政治の歴史に汚点として記憶されることでしょう」として憲法改正への意欲を綴っています。
国会の改革について触れているのは最後の段落「5.おわりに:国を前に進めるため:国会の改革を」で、足立議員は「今回の海外調査で感銘を受けた」点として議会における審議の形の違いを指摘。
スウェーデンの国会における委員会が「完全にコの字型、円卓型」だったとして日本における教室型との違いに注目しています。教室型の場合野党が一方的に政府を追及するという形になってしまうためで、スウェーデンでは「政府メンバーは必要に応じて呼ぶだけで普段は議員間で討論をする」のだと言います。
足立議員は現在の委員会形式を変更することによって「暴力でもプラカードでも何でもやり放題、政府与党はひたすら我慢、といった理不尽かつ非生産的な状況にはなりません」と国会改革のひとつの回答として位置づけていますが、足立議員は以前にも現在の質疑形式に疑問を呈したことがありました。
4月10日の衆議院決算行政監視委員会で野党を追及出来る仕組みの必要性に言及していたのです(関連記事参照)。これは「二重国籍問題」「ガソリンプリカ問題」「辻元問題」など民進党議員にまつわる問題について「制度がないから追及できない」と指摘していたもので、野党を追及する場がないというのは今回の「野党が一方的に政府を追及するという形になってしまう」という現状の問題点と表裏一体であることから、足立議員を始めとする日本維新の会が国会の改革という論点を今後どのように進めていくのか、注目を集めそうです。該当部分で足立議員はこのように語っています。
足立「5.おわりに:国を前に進めるため:国会の改革を
憲法改正や国民投票とは別に、今回の海外調査で感銘を受けたのが、議会における審査の在り方でした。日本の国会では、委員会質疑の基本形は議員(主として野党)が政府、閣僚を追及することになっていて、委員会室も教室型が中心ですが、スウェーデン国会の委員会は完全にコの字型、円卓型。
政府メンバーは必要に応じて呼ぶだけで普段は議員間で討論をするのだそうです。本会議場でも、首相と議員は対等に討論。日本の党首討論は特別扱いで滅多に行われませんが、スウェーデンでは党首討論形式が基本、年2回は総当り戦ならぬ総当り党首討論が開催されるのだそうです。
これなら、野党第一党が一方的に政府を追及し、暴力でもプラカードでも何でもやりたい放題、政府与党はひたすら我慢、といった理不尽かつ非生産的な状況にはなりません。憲法改正を実現するためにも、国を前に進めるためにも、私たちがまず取り組まねばならないのは、国会の改革なのかもしれません。」