日本橋の空が復活か 首都高地下移設を検討東京都、数千億円規模
産經新聞:2017.7.21 05:00更新
http://www.sankei.com/politics/news/170721/plt1707210005-n1.html
上空を覆う首都高速道路の地下移設が検討される日本橋=東京都中央区
東京・日本橋の真上を走る首都高速道路について、都が中央区や事業主体の首都高速道路と共同して地下に移す具体策の検討に着手する方針を固めたことが20日、関係者の話で分かった。
21日にも概要を公表する。
日本の道路網の起点で国の重要文化財でもある日本橋周辺については、上空を覆う首都高によって景観が損なわれているとの指摘がある。
地下化が実現すれば、日本橋周辺は首都の顔として再生することになりそうだ。
2020年東京五輪・パラリンピック後の着工を目指すが、数千億円規模とみられる費用捻出や技術面のハードルがあり、今後、国土交通省と具体案を議論する。
日本橋周辺の首都高再整備をめぐっては、地元関係者らでつくる「日本橋再生推進協議会」が平成20年に橋の上から道路をなくす案を提言。
24年には国交省の有識者会議が地下移設を求める報告書をまとめた。
また、都などは国家戦略特区の事業として周辺の再開発と一体で都市計画決定の手続きに入る案などを検討。
地下化区間については、首都高都心環状線の竹橋・江戸橋両ジャンクション(JCT)間の約2・9キロが有力視されてきており、今後もこの区間を軸に議論が進むとみられる。
首都高は昭和39年の東京五輪開催に備えて整備された。
しかし、用地買収などの手間を省くために日本橋川の上を通って建設され、景観がたびたび問題視されてきた。
老朽化に伴う更新や維持も課題となっており、過去にも地下化を求める声が出ていた。
都は、国家戦略特区を利用した東京駅周辺の都市再生プロジェクトで、首都高が走る八重洲・日本橋周辺に金融拠点を整備する方針。
首都高地下化が実現すれば、景観豊かな金融街に生まれ変わる。
■日本橋 江戸の中心を流れる川に1603年に架けられ、東海道などの起点となった。
火災などで架け替えを重ね、現在の石造りの2連アーチ橋は明治44年に完成。
長さ49メートル、幅28メートルで、青銅製の和漢洋折衷の装飾がある。
明治期を代表する道路橋とされ、国道の起点となっている。
産經新聞:2017.7.21 05:00更新
http://www.sankei.com/politics/news/170721/plt1707210005-n1.html
上空を覆う首都高速道路の地下移設が検討される日本橋=東京都中央区
東京・日本橋の真上を走る首都高速道路について、都が中央区や事業主体の首都高速道路と共同して地下に移す具体策の検討に着手する方針を固めたことが20日、関係者の話で分かった。
21日にも概要を公表する。
日本の道路網の起点で国の重要文化財でもある日本橋周辺については、上空を覆う首都高によって景観が損なわれているとの指摘がある。
地下化が実現すれば、日本橋周辺は首都の顔として再生することになりそうだ。
2020年東京五輪・パラリンピック後の着工を目指すが、数千億円規模とみられる費用捻出や技術面のハードルがあり、今後、国土交通省と具体案を議論する。
日本橋周辺の首都高再整備をめぐっては、地元関係者らでつくる「日本橋再生推進協議会」が平成20年に橋の上から道路をなくす案を提言。
24年には国交省の有識者会議が地下移設を求める報告書をまとめた。
また、都などは国家戦略特区の事業として周辺の再開発と一体で都市計画決定の手続きに入る案などを検討。
地下化区間については、首都高都心環状線の竹橋・江戸橋両ジャンクション(JCT)間の約2・9キロが有力視されてきており、今後もこの区間を軸に議論が進むとみられる。
首都高は昭和39年の東京五輪開催に備えて整備された。
しかし、用地買収などの手間を省くために日本橋川の上を通って建設され、景観がたびたび問題視されてきた。
老朽化に伴う更新や維持も課題となっており、過去にも地下化を求める声が出ていた。
都は、国家戦略特区を利用した東京駅周辺の都市再生プロジェクトで、首都高が走る八重洲・日本橋周辺に金融拠点を整備する方針。
首都高地下化が実現すれば、景観豊かな金融街に生まれ変わる。
■日本橋 江戸の中心を流れる川に1603年に架けられ、東海道などの起点となった。
火災などで架け替えを重ね、現在の石造りの2連アーチ橋は明治44年に完成。
長さ49メートル、幅28メートルで、青銅製の和漢洋折衷の装飾がある。
明治期を代表する道路橋とされ、国道の起点となっている。