宮城県や仙台市などが展開する観光キャンペーン「仙台・宮城『伊達な旅』夏キャンペーン2017」のPR動画が賛否を呼んでいる。
タレントの壇蜜さん(36)が出演するPR動画は、動画配信サイト「ユーチューブ」で閲覧数が36万を超えているが、高評価よりも低評価の方が多く、ツイッターなどのSNSでは「風俗店のようだ」という声も出ている。
今月から始まったキャンペーンでは、夏でも涼しい県の魅力を発信しようと竜宮城にかけて「涼・宮城(りょうぐうじょう)の夏」を展開。PR動画は「浦島太郎」をモチーフにしており、
壇蜜さん演じる「お蜜」が、仙台・宮城観光PRキャラクターの「むすび丸」を「竜宮城」ならぬ「涼・宮城」に連れて行くという内容だ。
動画の中には、壇蜜さんの唇のアップとともに「宮城、行っちゃう」「肉汁トロットロ、牛のし・た」「え、おかわり? もう、欲しがりなんですから」などのせりふが使われている。
また、亀のアニメーションの頭をなでて「上乗ってもいいですか」のせりふの後に亀が大きくなるといったような描写もある。最後は壇蜜さんの唇のアップと「あっという間にイケちゃう…」という言葉で締めくくられている。
ユーチューブにはコメントができないようになっているが、「高く評価」よりも「低く評価」が上回っている。さらにSNSでは、「わらう」「ゆるさが新しい」といった評価の声もあるが、
「18禁」「風俗店のよう」「宮城県民として恥ずかしい」「これを見て宮城に行こうと思わない」といった批判の声も多い。
10日の定例記者会見で賛否が分かれているとの質問を受けた村井嘉浩知事は「リスクを負ってでも見てもらおうということで賛否両論あって、既に36万アクセス。
賛否両論あるのが成功につながっているのではないか。あれを見て宮城に行かないとは思わないのではないか」と話した。
商品広告のPR動画をめぐっては、サントリーが今月新発売したビールのPR動画について「下品で差別的」といった批判が相次ぎ、公開を中止したことがあったばかり。
産経ニュース / 2017年7月10日 14時7分
https://news.infoseek.co.jp/article/sankein_lif1707100038/