自民党は東京都議選で、現有五十七から三十四議席減らし、過去最低の二十三議席の獲得にとどまった。
過去の都議選とデータで比較すると、今回ほどの負けっぷりは例がない。
結党以来、十六回の都議選を戦った自民党にとって、どれだけの歴史的大敗だったかが浮かび上がる。
過去に自民党が大敗した都議選は、現職議長らが相次いで逮捕された汚職事件を受け、議会が自主解散した一九六五年、
消費税導入やリクルート事件の逆風が吹き荒れた八九年、政権交代への期待が高まっていた二〇〇九年の三回だ。
二十三という今回の獲得議席は、過去最低だった六五年と〇九年の三十八を大幅に下回る。
下村博文幹事長代行は「大惨敗」と認め、即座に党都連会長の辞任を表明した。
全体の得票率、候補者の当選率も過去最悪だ。
今回の自民党の得票率は22・52%で、過去最低だった〇九年の25・87%を割り込んだ。
当時は民主党(現民進党)が躍進し、直後の衆院選で自民党は下野した。
立候補者数に対する当選者数の割合を示す当選率は、今回は38・33%で、六五年の49・35%を大きく割り込んだ。
議会解散という異常事態で、自民党が防戦を強いられた当時より、結果が悪かったことになる。
前回からの議席減少幅が三十四というのも突出している。これまでの最大は八九年の二十だった。 (清水俊介)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201707/CK2017070402000121.html