http://blogos.com/article/230049/
NHKは前回の「総理のご意向」文書を朝日新聞よりも前に入手していたのに、朝日にスクープを抜かれた形になっていたので、挽回したかったら出したのではないかとも言われているが、これまでのNHKと官邸との距離を考えると、NHKの意図は、萩生田氏をスケープゴートにして、総理を守るということなのか、もしくは、その後で文科省が打ち消すシナリオなのかもと穿った見方もできる。
しかし、文科省の会見では打ち消すことはできず、より不鮮明にしたのでないか?
薬害エイズの文書の公開を巡っても、「個人メモ」というのが、後から出てきて、当時の薬務局生物製剤課長の郡司篤晃氏のファイルについて、 「個人のメモ」という一枚を後から加えて、郡司さんのファイルを行政文書ではなく、あくまで「個人のメモ」として、行政文書ではなくしようとした。
当時は80年代だったから、PCや院内LANも電子メールも使われていない時代だったが、今回のケースもそれと似ている。
あくまでも「個人メモ」ということで、 文書を作成した職員の「記憶が曖昧」 ということにして、必死に無かったことにしようとしているが、 共有ファイルに入っていたり、メールで共有されている時点で、 「個人のメモ」ではすでになくなっている。
文科省の内部のファイルや書類について、 内閣府が一生懸命否定しようとしたり、 嘘をついて、 「印象操作」を自ら行おうとしている官邸サイドのやり方は見苦しい。
森友学園と加計学園問題については、 違法性があるかないかということや、 総理の権限を使って、お友達に優遇したのではないかという、 疑惑は、もちろん追及する必要があるが、 「そもそも」森友、加計学園問題について国会で追及された際に、 安倍総理自らの国会での答弁で、 「私と私の夫人が関わっていたら、総理も議員も辞職します」 という啖呵を切ったことがきっかけで、 ここまで泥沼化しているのだから、 さっさと、森友学園、加計学園問題に、 安倍総理と安倍総理夫人が関わったことを認めて、 文科省の職員の記憶が曖昧だったとか、 安倍総理夫人のお付きの経済産業省職員が個人でやったとか、 スケープゴートを仕立てて逃げるのではなく、 安倍総理は自身の発言の責任を取って、 総理も議員も辞職すべきだ。