https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170527-00000111-mai-soci
政府は「働き方改革」とともに、実は「休み方改革」も掲げている。後者は「プレミアムフライデー」(プレ金)が浸透せず苦戦するなか、公立学校の長期休みを別の月に振り替え、大型連休を導入する「キッズウイーク」構想が新たに浮上した。家族で過ごす時間を増やし、地域振興にもつなげようと狙う。ところが、公表直後から激しいブーイングを浴びている。なぜだろう?【中村かさね/統合デジタル取材センター】
◇目的は「子と向き合う時間の確保」
5月24日、東京・永田町の首相官邸。政府の教育再生実行会議(座長=鎌田薫・早稲田大総長)が、来年度にキッズウイークを導入する方針を打ち出した。安倍晋三首相は「家庭や地域の教育力を高めるためには、大人が子供と向き合う時間を確保することが重要だ」と構想の狙いを強調。「官民挙げて『休み方改革』を進める」と意気込みを語った。
キッズウイークは、自治体教委の判断で公立学校の長期休暇を5日短くし、代わりに別の月の月曜〜金曜を休みにして、前後の土日と合わせて9連休とすることが想定されてる。
2日後の26日正午過ぎ、東京・有楽町。小学2年と6年の子供がいるというスーツ姿の男性(42)は、記者が9連休が想定される構想について感想を求ると、笑って言った。
「どこの国の話ですか?」
ちょうどこの日は4回目のプレ金だった。「今日が? ぜんぜん頭になかった。定時には帰りたいが、ふつうに仕事です」と、足早に立ち去った。
◇「恩恵受けるのはごく一部」〜ネット上で疑問噴出
政府は、親も子に合わせて有給休暇の消化で仕事を休めるよう企業側に協力を呼びかけていくというが、世論は懐疑的だ。
小売業界で働く東京在住の女性(36)は、取材に「休みの時こそ忙しいのに、育児中の人間だけが休もうとすればブーイングが起きる。休みが取れないことが問題。政府主導で子供をだしに使うのはやめてほしい」と話した。東京都内で働く独身女性(29)も「子育てをする同僚が休めば、子のいない人にしわ寄せが来る。子供がいる人だけに9連休なんて『ウソでしょ?』と言いたい」と憤る。
構想を初めて報じた毎日新聞のウェブ記事には約50件のコメントが寄せられた。歓迎する意見はなく、反対意見ばかり。一部を紹介する。
・親はそう都合良く休みは変えられない。
・大人が休める状況、また、保育が問題ない状態にしてからの導入じゃないと対応できない家庭が多くある。
・休みが増えれば非正規は収入減に直結する。
・この恩恵に浴するのは、公務員とか、一定のレベルに限られている。
・かえって子供のリズムが乱れる。
・思いつきで余計なことをしないでほしい!
・プレミアムフライデーと同じで、すぐに風船がしぼみます!!
検索サイト大手ヤフーのサイト上でのアンケート(調査期限29日)でも、27日時点の回答者約14万人のうち反対は約64%に上り、賛成は2割程度だ。
◇有識者は「誤った印象与える」「まずは形から」
有識者の意見も分かれている。
以下ソース
政府は「働き方改革」とともに、実は「休み方改革」も掲げている。後者は「プレミアムフライデー」(プレ金)が浸透せず苦戦するなか、公立学校の長期休みを別の月に振り替え、大型連休を導入する「キッズウイーク」構想が新たに浮上した。家族で過ごす時間を増やし、地域振興にもつなげようと狙う。ところが、公表直後から激しいブーイングを浴びている。なぜだろう?【中村かさね/統合デジタル取材センター】
◇目的は「子と向き合う時間の確保」
5月24日、東京・永田町の首相官邸。政府の教育再生実行会議(座長=鎌田薫・早稲田大総長)が、来年度にキッズウイークを導入する方針を打ち出した。安倍晋三首相は「家庭や地域の教育力を高めるためには、大人が子供と向き合う時間を確保することが重要だ」と構想の狙いを強調。「官民挙げて『休み方改革』を進める」と意気込みを語った。
キッズウイークは、自治体教委の判断で公立学校の長期休暇を5日短くし、代わりに別の月の月曜〜金曜を休みにして、前後の土日と合わせて9連休とすることが想定されてる。
2日後の26日正午過ぎ、東京・有楽町。小学2年と6年の子供がいるというスーツ姿の男性(42)は、記者が9連休が想定される構想について感想を求ると、笑って言った。
「どこの国の話ですか?」
ちょうどこの日は4回目のプレ金だった。「今日が? ぜんぜん頭になかった。定時には帰りたいが、ふつうに仕事です」と、足早に立ち去った。
◇「恩恵受けるのはごく一部」〜ネット上で疑問噴出
政府は、親も子に合わせて有給休暇の消化で仕事を休めるよう企業側に協力を呼びかけていくというが、世論は懐疑的だ。
小売業界で働く東京在住の女性(36)は、取材に「休みの時こそ忙しいのに、育児中の人間だけが休もうとすればブーイングが起きる。休みが取れないことが問題。政府主導で子供をだしに使うのはやめてほしい」と話した。東京都内で働く独身女性(29)も「子育てをする同僚が休めば、子のいない人にしわ寄せが来る。子供がいる人だけに9連休なんて『ウソでしょ?』と言いたい」と憤る。
構想を初めて報じた毎日新聞のウェブ記事には約50件のコメントが寄せられた。歓迎する意見はなく、反対意見ばかり。一部を紹介する。
・親はそう都合良く休みは変えられない。
・大人が休める状況、また、保育が問題ない状態にしてからの導入じゃないと対応できない家庭が多くある。
・休みが増えれば非正規は収入減に直結する。
・この恩恵に浴するのは、公務員とか、一定のレベルに限られている。
・かえって子供のリズムが乱れる。
・思いつきで余計なことをしないでほしい!
・プレミアムフライデーと同じで、すぐに風船がしぼみます!!
検索サイト大手ヤフーのサイト上でのアンケート(調査期限29日)でも、27日時点の回答者約14万人のうち反対は約64%に上り、賛成は2割程度だ。
◇有識者は「誤った印象与える」「まずは形から」
有識者の意見も分かれている。
以下ソース