米国のいまどきの大学1年生は、政治に関心を抱き、コスト意識が高く、写真共有サービスのインスタグラムに夢中になっている。
また、自分の心の健康状態を心配する学生も増えている。
これは米国の184大学を対象に、2016年秋に初めて入学した全日制の学生13万7000人強を調査した結果だ。
この調査は「米国の新入生」と題するもので、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)高等教育研究所(HERI)の
共同大学調査研究プログラム(CIRP)が実施している。
調査を受けた新入生のうち、自身の政治的見解が「中道」だと回答した人の割合は42%強にとどまった。
これは50年以上前に調査が始まって以来の最低水準だ。
一方、「非常に左寄り」ないし「リベラル」だと答えた新入生は約35%で、「非常に右寄り」ないし「保守的」と回答したのは22%となった。
これらはいずれも、前回調査対象となった15年の新入生の比率を上回った。
接戦が繰り広げられた16年の米大統領選挙は、新入生全体に強い影響を及ぼした。
彼らの大半は選挙権年齢(18歳)に達したばかりだ。政治情勢に遅れないようついていくことは自分にとって「非常に重要」
ないし「不可欠」だと回答した割合は46%に達した。これは1990年以降で最も高い。
また、新入生たちが学費をどうまかなうかを非常に心配していることも浮き彫りになった。
56%近くの学生が学費支払い能力に「いくらかの」懸念を抱いていると回答した。
学費の支払いに「大きな」懸念を抱いており、学校を終えられるだけの学費がまかなえるか分からないと回答した学生も13%いた。
これらはいずれも、少なくともこの16年間で最も高い比率となった。
学費への懸念は、大学の選択を巡る学生の決断にさまざまな面で影響を及ぼしている。
16年の新入生では、学費の問題で第一志望の大学に行けないと感じたとの回答がこれまでで最も高い15%に達した。
この設問が初めて登場した2004年当時の比率は9.4%だった。
この経済的な懸念は、自身の心の健康状態が平均以上だと評価する学生の割合が減っている原因かもしれない。
精神疾患があっても薬物療法のおかげで大学に進学できる学生が増えていることも背景にあるが、自身の精神的な健全性が同級生たち
と比較して平均以上だと評価した学生の割合は47%と、昨年の51%を下回っており、少なくともこの16年間で最低となった。
この1年間に「頻繁に」落ち込んだと回答した学生は12%と、これまでで最も高くなったほか、
大学でカウンセリングを求める可能性が「かなり高い」と述べた学生は14%だった。
とはいえ、もちろん楽しむための時間はある。週に少なくとも6時間をソーシャルメディアで過ごしていると回答した新入生は、41%近くに達した。
この比率は、これまでの最高だった2011年および14年の27%を大きく上回っている。
http://jp.wsj.com/articles/SB12652521234638683744804583120060215972922
また、自分の心の健康状態を心配する学生も増えている。
これは米国の184大学を対象に、2016年秋に初めて入学した全日制の学生13万7000人強を調査した結果だ。
この調査は「米国の新入生」と題するもので、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)高等教育研究所(HERI)の
共同大学調査研究プログラム(CIRP)が実施している。
調査を受けた新入生のうち、自身の政治的見解が「中道」だと回答した人の割合は42%強にとどまった。
これは50年以上前に調査が始まって以来の最低水準だ。
一方、「非常に左寄り」ないし「リベラル」だと答えた新入生は約35%で、「非常に右寄り」ないし「保守的」と回答したのは22%となった。
これらはいずれも、前回調査対象となった15年の新入生の比率を上回った。
接戦が繰り広げられた16年の米大統領選挙は、新入生全体に強い影響を及ぼした。
彼らの大半は選挙権年齢(18歳)に達したばかりだ。政治情勢に遅れないようついていくことは自分にとって「非常に重要」
ないし「不可欠」だと回答した割合は46%に達した。これは1990年以降で最も高い。
また、新入生たちが学費をどうまかなうかを非常に心配していることも浮き彫りになった。
56%近くの学生が学費支払い能力に「いくらかの」懸念を抱いていると回答した。
学費の支払いに「大きな」懸念を抱いており、学校を終えられるだけの学費がまかなえるか分からないと回答した学生も13%いた。
これらはいずれも、少なくともこの16年間で最も高い比率となった。
学費への懸念は、大学の選択を巡る学生の決断にさまざまな面で影響を及ぼしている。
16年の新入生では、学費の問題で第一志望の大学に行けないと感じたとの回答がこれまでで最も高い15%に達した。
この設問が初めて登場した2004年当時の比率は9.4%だった。
この経済的な懸念は、自身の心の健康状態が平均以上だと評価する学生の割合が減っている原因かもしれない。
精神疾患があっても薬物療法のおかげで大学に進学できる学生が増えていることも背景にあるが、自身の精神的な健全性が同級生たち
と比較して平均以上だと評価した学生の割合は47%と、昨年の51%を下回っており、少なくともこの16年間で最低となった。
この1年間に「頻繁に」落ち込んだと回答した学生は12%と、これまでで最も高くなったほか、
大学でカウンセリングを求める可能性が「かなり高い」と述べた学生は14%だった。
とはいえ、もちろん楽しむための時間はある。週に少なくとも6時間をソーシャルメディアで過ごしていると回答した新入生は、41%近くに達した。
この比率は、これまでの最高だった2011年および14年の27%を大きく上回っている。
http://jp.wsj.com/articles/SB12652521234638683744804583120060215972922