https://news.yahoo.co.jp/articles/0fe8a15b0659f3b723e6d49bfbfda61c0be2132d
<ウクライナのドローンが黒海にあるロシアのガス採掘施設を攻撃する模様を映した映像が公開された。ウクライナにとって水上ドローンはロシアの兵器とインフラを破壊する主力武器になっている>
ウクライナ海軍は、クリミア沖でロシアが管理するガス採掘施設が水上および海上無人機(シー・ドローン)に攻撃される様子を映した映像を公開した。
【動画】ウクライナの「シー・ベビー」ドローンによる攻撃映像...ロシアのガス施設が大爆発
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/12/528725.php
12月7日に公開された2分7秒の編集映像には、多数のウクライナ軍のシー・ドローンが黒海のガス採掘施設に突進し、
その後、少なくとも1つのプラットフォームが大爆発を起こす様子が映し出された。この映像の真偽は確認されていない。
2022年2月にロシアによる全面侵攻で始まった現在進行中の戦争において、ウクライナ・ロシア両軍ともに、ドローンを広く活用している。
2014年に親ロシア派のウクライナ大統領ビクトル・ヤヌコビッチが大規模な抗議行動によって追放された後、
ロシアはクリミア半島を占領し、併合したが、西側諸国はその正当性を認めなかった。
ウクライナ海軍は映像を公開した公式フェースブックのベージで、次のように述べている。
「黒海での敵の捜索は続いている。海軍の無人機は、標的とするロシア施設への攻撃を実施した」
「一時的に占領状態にあるクリミア半島沖の奪い取られたガスプラットフォームに設置されていた敵の監視システムは破壊された。
占領者はわが領土に留まることはない。どこであれ、われわれは占領者を撃退する」
新世代のシー・ベビー
この声明では、攻撃が行われた日時は明かされておらず、攻撃による損害の評価についても述べられていない。
公開された映像の後半で、ウクライナ軍の海上ドローンから別のドローンが離脱し、石油プラットフォームへと向う映像が映し出される。
プラットフォーム上には逃げる二人の人影が見え、ドローンの爆発と思われる瞬間、カメラが切り替わる。
ウクライナの軍事サイト、ディフェンス・エクスプレスによれば、使用されている無人機はウクライナの水上無人艇シー・ベビーによく似ている。
この無人機は、約1トンの爆薬を搭載して1000キロ以上航行できるという。
2024年3月の声明で、ウクライナ保安庁は、2023年5月から使用されているシー・ベビーに、さらなる開発が行われたことを明かしたとディフェンス・エクスプレスは報じている。
そこには、「シー・ベビー2024は、強化され、敵により多大な損害を与える新世代ドローンとなった」と書かれていた。
2023年から24年初頭にかけて、ウクライナはロシアの黒海艦隊に対して海上ドローンを使用し、壊滅的な損害をもたらした。
ディフェンス・エクスプレスによれば、2024年3月までに11隻の艦船とケルチ海峡の橋が標的となった。
5月、ウクライナ国防省情報総局は、ドローン攻撃によってロシアの黒海艦隊に5億ドルの損害を与えたと主張。
アンドリー・ユーソフ報道官はウクライナの英字紙キーウ・ポストに対し、ドローン攻撃を 「ウクライナにとって利用可能な主要かつ最高の武器」と表現した。
10月23日、ロシア政府は、黒海で「クリミア半島に向かっていた」ウクライナの無人偵察機4機を破壊したと発表した。
ロシアはこれらの無人機は、大規模なドローン攻撃の一部で、クリミア半島上空でも10機のドローンを迎撃したと主張した。
11月上旬、ウクライナは、最も近いウクライナの基地から数百キロ離れた黒海のカスピースク港にあるロシアの軍艦を標的に、海上ドローンで攻撃をしかけたことを発表した。
ウクライナのメディアによると、少なくとも2隻のロシアのミサイル艦、ダゲスタン号とタタルスタン号が被害を受けたという。
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