https://news.yahoo.co.jp/articles/c24332f00e26ebff2cf34f630906abba21e351c8
共和党の大統領候補であるトランプ前大統領が選挙当日に「内なる敵」に対処するため米軍を使うべきだと示唆したことで、
トランプ氏が再選され、最高司令官になった場合、米軍に要求する可能性のあることについての懸念が再燃した。
そして、トランプ氏について最も明確に警鐘を鳴らしたのは、トランプ氏に仕えた軍幹部らだ。
マーク・ミリー元統合参謀本部議長は、ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏の新著「戦争」の中で、トランプ氏は「この国にとって最も危険な人物だ。根っからのファシストだ」と語った。
17日に公開されたザ・ブルワークのポッドキャストでウッドワード氏は、トランプ政権で国防長官を務めたジェームズ・マティス氏から受け取ったトランプ氏に関する電子メールについて触れた。
メールにはミリー氏がウッドワード氏に伝えた評価に同意すると書かれていたという。
メールの主旨は「脅威は大きいので、脅威を軽視しないようにしよう」というものだった。
※略
トランプ氏はベトナム戦争への従軍を避けるため、何度も徴兵延期を申請した。
大統領に就任すると、トランプ氏は有力な将官らを入閣させた。
国防総省のトップには退役した四つ星将軍のマティス氏を任命し、同じく退役した四つ星将軍のジョン・ケリー氏を首席補佐官に任命した。
大統領補佐官(国家安全保障担当)は三つ星将軍のマイケル・フリン氏とハーバート・マクマスター氏だった。
トランプ氏は軍の壮観さと儀式を愛しており、在任中、ワシントンでロシア式の大規模なパレードを開催するよう働きかけた。結局、パレードは実現しなかった。
トランプ氏は軍と友好的であるものの、退役した軍幹部らはトランプ氏を好まなかった。
本当の「内なる敵」はトランプ氏だと考えている人物さえいるようだ。
マティス氏は4年前、アトランティック誌に
「ドナルド・トランプは私の生涯で初めての、米国民を団結させようとしない大統領だ。団結させようとするふりさえしない。むしろ我々を分断しようとしている」と声明を出した。
同様にケリー氏は昨年、CNNに、トランプ氏は「我々の民主主義制度、憲法、法の支配を侮辱するだけの人物だ」と語った。
マクマスター氏は、トランプ政権で働いていた頃の回想録「At War with Ourselves(原題)」で、トランプ氏が2020年の選挙で敗れた後、
同氏の「エゴと自己愛が大統領の最高の義務である『憲法を支持し擁護する』という誓いを放棄させた」と述べている。
11年にオサマ・ビンラディン容疑者殺害を担った統合特殊作戦コマンドを変革したスタンリー・マクリスタル氏は3週間前、ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿。
ハリス副大統領に投票するのはハリス氏の「人格」のためだと述べている。
寄稿文にはトランプ氏に対する評価は記されていないが、同氏はトランプについて「不道徳」で「不誠実」だと発言したことがある。
ビンラディン作戦を率いたウィリアム・マクレイブン大将は20年、ワシントン・ポスト紙にトランプ氏について寄稿。
「大統領のエゴと保身が国家の安全保障よりも重視されると、悪の勝利を阻止するものは何も残らない」と述べた。
マイク・マレン元統合参謀本部議長は20年6月初め、アトランティック誌に、警察によるジョージ・フロイドさん殺害に抗議していた平和的なデモ参加者が
「強制的かつ暴力的に」ホワイトハウス周辺から排除されるのを見て「うんざり」したと記した。
※略
別ソース
【米大統領選2024】 トランプ政権の元首席補佐官、トランプ前大統領は「ファシスト」と米紙に
https://news.yahoo.co.jp/articles/49f0a967b4bd6b6d011434b86f5b26b3c45b9514
ドナルド・トランプ前米大統領の下で首席補佐官を最も長く務めたジョン・ケリー海兵隊大将は、22日付の米紙ニューヨーク・タイムズに対して、
トランプ前大統領が「ファシスト」の定義に当てはまると思うと述べた。
さらに、11月5日の大統領選で共和党の候補になっている前大統領が、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーをたびたび称賛していたことや、
米誌アトランティックがかねて報道していたように、戦死した米兵を「負け犬」と嘲笑していたことも同紙に対して追認した。
※略
ケリー氏はまた、トランプ前大統領が戦場で死亡または負傷した米軍兵士を「だまされやすい負け犬」と呼び、
ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーをたびたび肯定的に評価していたという、かねての報道もその通りだと認めた。
※略