0001ごまカンパチ ★
2024/02/03(土) 22:18:01.19ID:8EydWGAx9※略
飲み過ぎることの弊害と、お酒と上手に付き合うコツを、専門家の医師にたずねました。
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松下医師は同センターに1988年から勤務。アルコール依存症のほか、ギャンブル依存症、認知症の治療も担当してきました。
そんな松下医師へのインタビューを、さっそくご紹介しましょう。
――日本社会は酒に寛容だと言われますが、「酒は飲んでも飲まれるな」という格言もあります。これがなかなか難しい。
2023年の12月には、とある有名企業の経営トップが、酒席でのふるまいが原因で解任されました。
女性に抱きついたそうですが、本人はその行為を覚えていなかったそうです。こういうことは、なぜ起きるのでしょうか。
「ブラックアウト」と呼ばれる現象ですね。飲酒していた時の記憶をなくす、あとで思い出せないという現象で、アルコールの血中濃度にかなり左右されます。
ブラックアウトに起因する犯罪というのも起きています。酔っていて覚えていなかったという場合、よく鑑定が行われます。
犯行時に近い量の酒を飲ませて、単語を三つ「覚えておくように」などと指示すると、その場ではたいてい分かっているのだけれども、翌日は覚えていません。
メカニズムとしては、記憶をつかさどる脳の部位、海馬の働きがアルコールで抑えられ、悪くなってしまうのが原因です。
「短期記憶」から「長期記憶」へ記憶を移すところが、うまく機能しなくなると言われています。
■記憶をなくす「ブラックアウト」、抑制も外れる
――行為をした時点では覚えている、分かっているのですね。
認識はあります。ですが、酔うと抑制も外れてしまうのです。海馬だけでなく、前頭葉の機能も悪くなる。
脳のうちの大脳皮質、前頭葉は、人の行動、感情をコントロールしている場所です。
そういうところの働きが悪くなると、しらふならばやらないことも、やってしまう。本能が表に出てしまうのです。
――本人の責任はどうなるのでしょうか。心身喪失などで責任を問えないケースもあるのでは。
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飲みすぎて記憶を失うというのは、それとは違って病気ではありません。
単に飲みすぎて「ブラックアウト」を起こしているという場合は、本人の責任が問われるというのが今の考え方です。
社会的分別のある人が、そんなになるまで飲んではいけないのです。
■爽快な気分はビール1缶、日本酒1合まで
――厚生労働省のウェブサイト「e-ヘルスネット」に掲載されている先生のコラムを読みました。それによると、血中アルコール濃度が20〜50mg/dlの時は
気分がさわやかで活発だけれども、それを超すと小脳の機能が低下し、呂律がまわらないといった症状が出てくるとされています。どれくらい飲むと、そうなるのでしょうか。
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爽快な気分が消えていく血中濃度の目安である50mg/dlだと、だいたい缶ビールのトール缶(500ml)1本、日本酒だと1合程度です。
歩くとふらふらするなど、障害が出てくる濃度の目安、200mg/dlに達するのは、ビールのトール缶で4〜6本、日本酒だと4合ぐらいです。
■飲んでいれば強くなる。けれども……
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――大人の会話では「酒が強くなった」というフレーズをよく聞きます。
アルコールが強くなる、耐性がつくというのは、依存症の「最初の症状だ」と言われています。
――おそろしい…….
医学的には、そういうサインです。依存症の第一歩といっても間違いではないですね。
■食べながら飲むのが大事。牛乳も効果あり
――宴会などで酒量を適切に守るにはどうしたらいいでしょうか。飲んでいるうちに気が大きくなります。
注意点としては、なるべくゆっくり飲むことだと思います。「かけつけ三杯」のようなことをやると一気に血中濃度が上がってしまい、早いスピードで酔ってしまいます。
いったん酔うと、そこからコントロールすることはなかなか難しくなります。
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――「酒は百薬の長」とも言われます。
かつて、少しは飲んだ方が長生きすると言われました。しかし最近は、研究の結果から、医学界の意見も変わってきました。
死亡リスクは飲酒量に比例して上がっていくと言われています。
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