皇室ゆかりの貴重な美術品など収蔵「三の丸尚蔵館」が開館
2023年11月3日 11時51分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231103/k10014246041000.html
皇室ゆかりの貴重な美術品などを収蔵する皇居の「三の丸尚蔵館」が建て替えられ、3日、先に完成した部分が開館しました。
30年前の平成5年11月3日に開館した皇居・東御苑にある「三の丸尚蔵館」は、皇室から国に寄贈された古代から近代までの貴重な美術工芸品の保存と公開を行う施設です。
展示や収蔵のスペースを拡充するため令和元年から建て替え工事が進められ、10月には管理・運営が宮内庁から国立博物館などを運営する独立行政法人に移管されていて、名称を「皇居三の丸尚蔵館」としたうえで3日午前、先に完成した部分が開館しました。
およそ6100件、2万点にのぼる収蔵品の中には、歴史の教科書などにも登場する知名度の高い作品が数多くあり、来年6月まで4期に分けて開かれる開館記念展では、鎌倉時代の軍記絵「蒙古襲来絵詞」や、江戸時代に活躍した絵師伊藤若冲の代表作「動植綵絵」など、収蔵されている国宝8件のうち6件が段階的に展示されます。
また、即位5年と天皇皇后両陛下の結婚30年を記念する特別展も来月24日まで開催され、即位や結婚の儀式で身につけられた装束などが展示されています。
訪れた人たちは、国宝に指定されている文化財をじっくり眺めたり写真に収めたりして、新しい展示を楽しんでいました。
静岡県から来た40代の男性は「伊藤若冲の動植綵絵を見たくて来ました。感動する作品で、新しい発見もありました」と話していました。
また都内の女子高校生は「前の施設は規模が小さかったですが、今回は広くなって見やすかったです。平安時代の小野道風の書は、書かれた時代に触れられた気がして印象に残りました。時間を見つけてまた来たいです」と話していました。
観覧にはオンライン予約が必要で、年齢などに応じて最大1000円の入館料がかかります。
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