福岡市西区の海岸で17日午前に男性が首に縄状のものが巻かれた状態で死亡しているのが見つかり、福岡県警は18日、何者かに絞殺された形跡があったことから殺人事件と断定し、西署に捜査本部を設置した。
県警によると、死亡していたのは住居、職業いずれも不詳の山本駿一さん(26)。17日午前9時5分ごろ、西区今宿青木の長垂海岸で「テントの中で男性が倒れている。首に縄が巻かれ、近くに練炭がある」と通行人から110番があった。県警は18日に遺体を司法解剖し、死因は首を圧迫されたことによる窒息死と特定した。17日午前3~6時ごろに殺害されたとみられるという。遺体には他に目立った外傷はなかった。
山本さんは砂浜に設営された1人用とみられる小さなテントから上半身だけを出し、左向きの状態で倒れていた。首には荷造りなどに使われる幅1センチ程度の縄状の物が巻かれ、テント近くには使われた形跡のある練炭があった。
山本さんはジャンパーとズボンを着用し、遺体近くに履いていたとみられる靴が無造作に置かれていた。テント内は荒らされた形跡がなく、山本さんの所持品とみられるスマートフォンや病院の診察券、小銭入りの財布も残されていたという。
現場はJR今宿駅から東に約1キロの砂浜の海岸。【佐藤緑平】
毎日新聞 2023/2/18 22:03
https://mainichi.jp/articles/20230218/k00/00m/040/186000c