米研究所が欧米の武器供与遅れを批判 「ウクライナの反攻を制約」
朝日2023年1月30日 18時50分
https://www.asahi.com/articles/ASR1Z646ZR1ZUHBI02B.html
ドイツ・ミュンスターで2011年9月、ドイツ軍がメディア向けに公開した戦車「レオパルト2」=AP
ロシア軍の侵攻前、訓練で対戦車ミサイル「ジャベリン」を発射するウクライナ軍の兵士。ウクライナ国防省提供=AP
米シンクタンク戦争研究所(ISW)は29日に公表したウクライナの戦況分析で、欧米による高性能兵器供与の遅れが、ウクライナの反転攻勢を制約してきたと批判した。
ISWはロシア軍が東部ドンバス地方で大規模な攻勢をかけた昨年の初夏ごろまでに、長距離兵器や高度防空システム、戦車など欧米製の兵器システムの供与に踏み込むべきだったと指摘。昨年11月にウクライナ軍が奪還した南部ヘルソン市方面での反攻の遅れや現在に至る戦況の膠着(こうちゃく)につながったとした。
ISWは欧米製兵器の実戦投入にはウクライナ兵の訓練などが必要で、時間がかかると指摘。「西側の指導者らは状況が切迫してからではなく、必要になり次第すぐに供与に取りかかるべきだ」とした。
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米戦争研究所 RUSSIAN OFFENSIVE CAMPAIGN ASSESSMENT, JANUARY 29, 2023
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-january-29-2023