大阪府藤井寺市立中学校の教科書選定をめぐる贈収賄事件で、元取締役と社員の2人が贈賄罪で略式命令を受けた教科書会社の大日本図書(東京)は26日、同社が設けた調査委員会の報告書を公表した。報告書は「(接待などが教科書採択の)公正性に影響を及ぼした可能性は否定できない」とする一方、「現実に採択の結果がゆがめられたとまでは認められない」などとしている。
報告書によると、元取締役と社員の2人は、小中学校の教科書採択があった2019年と20年、同市立中元校長=加重収賄罪で一審有罪=に対し、飲食やゴルフの接待を繰り返したほか、現金3万円を手渡した。選定で不利益がないように元校長の機嫌をとったとしている。元校長との会食やゴルフは、18年以前と21年以降にも繰り返していたという。
報告書は、同社社員が茨城県…(以下有料版で,残り172文字)
朝日新聞 2023年1月27日 7時00分
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