朝日新聞 2023/1/26 6:30
https://www.asahi.com/articles/ASR1T6TKSR1TOXIE02S.html
フリースクールを利用する不登校の小中学生を対象に、東京都が1人あたり年間最大24万円を支給する方針を固めたことが分かった。
新年度予算案に関連経費3億円を計上し、都議会に提出する。
不登校の子どもは増えており、フリースクールを利用する負担を軽くする狙いがある。
文部科学省の調査では、都内の不登校の小中学生は2021年度が2万3261人で、20年度から約4千人増えた。
都は、フリースクールに通う子どもに関する実態調査を今年度に始め、活動や利用者が求める支援を調べてきた。
その「調査協力金」として月1万円を保護者らに支給しており、実質的な授業料補助となっていた。
都の関係者によると、調査の結果、フリースクールの授業料は月平均約4万5千円。
新年度も実態調査を続け、協力金を月2万円にするという。
また都は、不登校の子どもに対する支援の先進例を調べるための費用などに5千万円を計上する。
将来的には、フリースクール運営事業者への補助も検討するという。