新型コロナウイルスの感染者が国内で確認されて15日で3年。多くの命が失われ、経済は大きなダメージを受けた。
七つの波を経て、感染対策は広まり、生活は変化してきた。いま、また「第8波」が猛威を振るう中、「ウィズコロナ」が模索されている。
これまでに新型コロナウイルスの国内感染者は3千万人超、死者は6万人超が報告されている。
2020年春の第1波では、肺炎が悪化して亡くなる例が目立ち、「新型肺炎」と呼ばれ、恐れられた。
4月には、初の緊急事態宣言が出て、行動自粛や「密閉、密集、密接」の3密の回避が呼びかけられた。
従来株の流行が3度続いた後、変異株が出現した。21年春の第4波ではアルファ株、同夏の第5波は重症化率が高いデルタ株が流行した。
21年2月に医療従事者、4月には高齢者へのワクチン接種が始まっていたが、5波のピーク時に現役世代への接種は間に合わず、
必要な入院ができないなど医療は逼迫(ひっぱく)。 中高年も多く命を落とした。
22年に流行した強い感染力を持つ第6波のオミクロン株は、10代以下の子どもにも広がり、感染者が爆発的に増えた。
ただ、デルタ株よりも重症化リスクが低い特徴やワクチン接種率の上昇、治療薬の登場から致死率は低下した。
厚生労働省が22年12月に公表した広島など3県のデータによると、21年7〜10月の60、70代の致死率は1・34%、22年1、2月は0・70%。
7、8月は0・18%。80歳以上ではそれぞれ7・92%、4・57%、1・69%と低下傾向にある。
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