毎日新聞
最終更新 12/25 17:37
https://mainichi.jp/articles/20221223/k00/00m/040/176000c
人工衛星を打ち上げる日本の輸送ロケットの2022年の成功回数が18年ぶりにゼロになる。世界の22年の発射実績は11月までに過去最多を更新している。世界の宇宙ビジネスが活況を呈する中、日本が取り残されかねない。
日本が運用している輸送ロケットは、三菱重工のH2A▽H2Aの輸送力を増強したH2B▽宇宙航空研究開発機構(JAXA)のイプシロン――の3種類ある。さらにJAXAは、H2A、H2Bの後継機としてコストを半減させたH3を開発している。H2A、H2BとH3は大型の液体燃料ロケットで、より小型のイプシロンは固体燃料を使う。
最大の誤算は、H3の開発が難航したことだ。当初は20年度の発射を目指したが、主エンジンでトラブルが相次ぐなどして延期され、初号機の発射は来年2月12日に決まった。
政府はH3の完成を見据え、21年度から、地球観測衛星「だいち3号」などいくつかの衛星の打ち上げをH3に移し、H2AやH2Bの発射回数を順次減らしていく計画だった。H3が延期されたからといって、H2AやH2Bを代替機として急に造ることは難しく、これらの打ち上げも延期せざるを得なくなった。
直近のH2Aの発射は、21年12月に英国の通信衛星を載せた45号機。次に予定しているのは23年1月に政府の情報収集衛星レーダー7号機を載せる46号機で、22年中の発射はなくなった。
さらに、22年10月のイプシロン6号機の失敗も響いた。
…
※以下出典先で
最終更新 12/25 17:37
https://mainichi.jp/articles/20221223/k00/00m/040/176000c
人工衛星を打ち上げる日本の輸送ロケットの2022年の成功回数が18年ぶりにゼロになる。世界の22年の発射実績は11月までに過去最多を更新している。世界の宇宙ビジネスが活況を呈する中、日本が取り残されかねない。
日本が運用している輸送ロケットは、三菱重工のH2A▽H2Aの輸送力を増強したH2B▽宇宙航空研究開発機構(JAXA)のイプシロン――の3種類ある。さらにJAXAは、H2A、H2Bの後継機としてコストを半減させたH3を開発している。H2A、H2BとH3は大型の液体燃料ロケットで、より小型のイプシロンは固体燃料を使う。
最大の誤算は、H3の開発が難航したことだ。当初は20年度の発射を目指したが、主エンジンでトラブルが相次ぐなどして延期され、初号機の発射は来年2月12日に決まった。
政府はH3の完成を見据え、21年度から、地球観測衛星「だいち3号」などいくつかの衛星の打ち上げをH3に移し、H2AやH2Bの発射回数を順次減らしていく計画だった。H3が延期されたからといって、H2AやH2Bを代替機として急に造ることは難しく、これらの打ち上げも延期せざるを得なくなった。
直近のH2Aの発射は、21年12月に英国の通信衛星を載せた45号機。次に予定しているのは23年1月に政府の情報収集衛星レーダー7号機を載せる46号機で、22年中の発射はなくなった。
さらに、22年10月のイプシロン6号機の失敗も響いた。
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※以下出典先で