インドの地元メディアは15日、インドが核弾頭搭載可能な弾道ミサイル「アグニ5」の発射実験を実施したと報じた。射程は約5千キロで、国境対立を抱える中国の全土が範囲内に入る。影響力を強める中国などに対抗する思惑があるとみられている。
今回の実験との関連は不透明だが、インド国軍は12日、北東部アルナチャルプラデシュ州タワン地区で、中印両国軍の兵士が9日に衝突し、双方に負傷者が出たと発表したばかりだった。
両軍は2020年6月にもインド北部の渓谷で衝突し、約45年ぶりに双方に死者が出た。インドのジャイシャンカル外相は「(両国の)関係は非常に難しい局面を迎えている」と話していた。
インド国軍は12年4月に初めてアグニ5の発射実験に成功した。当時は長さ17メートル、重さ50トンだったとされるが、その後も実験を継続し、改良を重ねてきた。地元紙ミントは軍関係者の話として、「今回の実験は、ミサイルの軽量化や射程を伸ばす目的があった」と報じた。
インドは近年、軍事力の強化を図っており、今年9月には初の国産空母「ビクラント」も就役している。モディ首相は就役式で、「先進国への新たな一歩を踏み出した」と称賛していた。(ニューデリー=石原孝)
12/16(金) 1:34配信
朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/497680345b09b991eb0a7d28b1cc29978c7ac9cf
今回の実験との関連は不透明だが、インド国軍は12日、北東部アルナチャルプラデシュ州タワン地区で、中印両国軍の兵士が9日に衝突し、双方に負傷者が出たと発表したばかりだった。
両軍は2020年6月にもインド北部の渓谷で衝突し、約45年ぶりに双方に死者が出た。インドのジャイシャンカル外相は「(両国の)関係は非常に難しい局面を迎えている」と話していた。
インド国軍は12年4月に初めてアグニ5の発射実験に成功した。当時は長さ17メートル、重さ50トンだったとされるが、その後も実験を継続し、改良を重ねてきた。地元紙ミントは軍関係者の話として、「今回の実験は、ミサイルの軽量化や射程を伸ばす目的があった」と報じた。
インドは近年、軍事力の強化を図っており、今年9月には初の国産空母「ビクラント」も就役している。モディ首相は就役式で、「先進国への新たな一歩を踏み出した」と称賛していた。(ニューデリー=石原孝)
12/16(金) 1:34配信
朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/497680345b09b991eb0a7d28b1cc29978c7ac9cf