岩谷産業は9日、2022年9月中間決算を発表した。売上高4132億円、純利益123億円ともに過去最高を記録した。
メーカーなどに販売しているレアメタル資源の市場価格が高騰し、増益要因となった。
同社は、便器の表面に塗る釉薬(ゆうやく)や耐火材の原料として使われる「ジルコンサンド」などのレアメタルを、
アフリカや豪州で調達し国内外に供給している。こうした資源の需給が逼迫(ひっぱく)し価格が高騰するなか、
安定的な供給により増収につなげた。その結果、鉱物資源などを扱う
マテリアル事業全体の営業利益は前年からほぼ倍増の57億円となった。
マテリアル事業は今後も好調を維持すると見通し、23年3月期の通期業績予想を上方修正した。
いずれも過去最高の売上高8400億円、純利益300億円とした。(野口陽)
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