牛の糞尿(ふんにょう)から作った液化バイオメタンを、液化天然ガス(LNG)の代替燃料として、工場で実際に使う。そんな実証実験が、10月から北海道・十勝地方で始まった。
エネルギーの地産地消とともに、脱炭素化にもつながる取り組みだ。来年3月末までに、LNGの代替としての燃焼効果やコスト、サプライチェーン(供給網)全体としての温室効果ガス削減効果などを検証する。
実証実験を行うのは、産業ガス大手のエア・ウォーター(大阪)とよつ葉乳業(札幌)など。糞尿由来の液化バイオメタンを商業用に製造する取り組みは国内初で、環境省の補助事業にも採択されている。
実証実験では、牛の糞尿からバイオガスを生成するプラントを持つ大樹町の二つの牧場からバイオガスを収集。帯広市の製造プラントに特殊なタンクを搭載したトレーラーで、気体のまま輸送する。
二酸化炭素などを取り除いて純度99%以上のメタンにした上で、零下162度に冷やして液体にする。
その後、音更町のよつ葉乳業…
https://www.asahi.com/articles/ASQC26DGPQBXIIPE008.html
続きは会員記事